1000超のWebコンテンツ、スマホで使い放題――ソフトバンクモバイルとヤフーが協業:HTML5コンテンツもアリ
1000超のスマホ向けWebコンテンツが、ヤフーの有料サイト「Yahoo!プレミアム」で使い放題に――。ヤフーとソフトバンクモバイルが協業し、auのスマートパスにも似た“定額使い放題”のスマホ向けサービスを提供する。
1000超のスマートフォン向けWebコンテンツが、ヤフーの有料サイト「Yahoo!プレミアム」(月額399円)で使い放題に――。10月からヤフーとソフトバンクモバイルの協業で、こんなサービスが始まる。
Yahoo!プレミアムは当初、PC向けの有料サイトとして提供されていたが、昨今ではスマートフォンからのアクセスが急増している。その対応策として10月1日をめどに会員特典を拡充し、スマートフォン向けコンテンツを強化する。
ヤフーは特典の拡充にあたって、ソフトバンクモバイルと協業。ソフトバンクモバイルの協力を得てスマートフォン向けコンテンツを調達し、1000超(年間総額20万円相当)のWebコンテンツが使い放題になる会員特典を用意した。プラットフォームに依存しないWebコンテンツを提供する予定で、ソフトバンクモバイルによれば、この中にはHTML5で開発したコンテンツも含まれるという。
スマートフォン向けコンテンツの定額使い放題サービスは、KDDIが月額390円のアプリ取り放題サービスとして「auスマートパス」を提供中。同社は9月21日、auスマートパスをWebベースのサービスとしてiPhoneに対応させると発表しており、両社は今後、Webベースのスマートフォン向けコンテンツの開発でも火花を散らすことになりそうだ。
なお、ソフトバンクモバイルとヤフーはほかにも、両社のシナジーを生かした協業を進める計画。人気映画や海外ドラマの無料配信、スマートフォン向けアクセサリーの割引、割引クーポンなどの特典を用意するほか、Yahoo! JAPAN IDへのログインを、ソフトバンクの携帯電話番号とYahoo! JAPAN IDのパスワードで行えるようにする。また、ソフトバンクモバイルユーザーがソフトバンクショップの店頭でYahoo!プレミアムに登録し、携帯電話の月額料金と合算で支払えるようにする体制も整える。
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