auとソフトバンクのiPhone 5、速度対決はauが優勢――MMD研究所調べ:モバイル調査リポート
au版とソフトバンクモバイル版のiPHone 5は、どちらがLTEにつながりやすく、速度が出るのか――。MMD研究所が9都市39スポットで調査した。
9月21日、iPhone 5を発売するとともに、LTEサービスの提供を開始したauとソフトバンクモバイル。どちらのiPhone 5がLTEにつながりやすく、速度が出るのか――。MMD研究所が9都市39スポットで通信速度を調査した。
その結果、au版iPhone 5(以下、au版)のダウンロードが平均13.44Mbpsであるのに対し、ソフトバンクモバイル版iPhone 5(以下、ソフトバンク版)は平均9.56Mbpsとなり、auに軍配が上がった。
勝負を分けたのはLTEへのつながりやすさで、全調査スポット39カ所のうち、au版は36カ所でLTEにつながったが、ソフトバンク版25カ所にとどまった。
LTEにつながったスポットの平均ダウンロード速度は、au版が14.16Mbpsで、ソフトバンク版が12.11Mbps。各スポットで安定した速度を出したau版が、ばらつきのあったソフトバンク版の速度を上回った格好だ。MMD研究所によると、特に地下街や地下鉄で速度差が顕著だったという。
なお、MMD研究所では、両端末のWebページの読み込み速度も比較しており、こちらもau版(平均2.62秒)がソフトバンク版(平均4.21秒)を上回っている。LTE接続時の速度については、au版が平均2.47秒、ソフトバンク版が2.81秒で、さほど大きな差はなかった。
調査は9月27日から10月2日にかけて、東京、札幌、仙台、金沢、名古屋、大阪、高松、広島、福岡の8都市(39地域)で実施。スピードテストは11時から19時の時間帯に同じ条件下で各3回「RBB TODAY SPEED TEST」アプリで計測し、平均値を記録。Webの表示速度は、Safari(ブラウザ)のブックマークに登録したYahoo!Japanをタップし、完全に表示されるまでの時間をストップウォッチで計測した。
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