iPhoneから家電を操作できる、Wi-Fi搭載の赤外線リモコン「IRKit」
Wi-Fi経由でコマンドを送ることで、赤外線リモコン対応家電を操作できる「IRKit」が発売された。無償提供されているSDKを利用して、IRKitを活用するiOSアプリも作成できる。
IRKitプロジェクトが1月15日、スマートフォンなどから赤外線リモコン対応家電を操作できる「IRKit」を発売した。オリジナルiOSアプリが作れる「IRKit iOS SDK」も公開した。
IRKitは、Wi-Fi経由で命令を受信し、赤外線信号を送出できる手のひらサイズのリモコンデバイス。搭載するマイコンはAtmelのATmega32U4で、Arduino Leonardoとほぼ同等。無料の公式アプリ「IRKitシンプルリモコン」を利用すれば、家電のリモコン信号を学習し、アプリ上から家電の操作をしたり、学習した信号に名前とアイコンを付けて管理したりできる。Wi-FiはIEEE802.11b/g/nに対応する。電源は別売のMicro USBケーブルで供給する仕組み。
また同社は、iOSアプリ向けに、赤外線信号を送信する、受信した赤外線信号を学習する、といった機能をまとめたライブラリ、IRKit iOS SDKを無償で提供しており、IRKitを活用するさまざまなアプリが開発可能だ。SDKは http://getirkit.com/ からダウンロードできる。IRKitのHTTP APIも公開されているので、PCなどのネットに接続可能なデバイスからIRKitにアクセスし、赤外線で家電を操作することもできるという。
近日中に、このSDKを利用したアプリとして、位置情報を使い、家の一定距離範囲内に入るとエアコンをつけるアプリや、赤外線リモコン信号を収集してデータベース化するためのアプリが登場予定。このほかにも、家電を操作するさまざまなアプリがApp Storeに並ぶことを目指す。
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