News 2000年8月21日 06:01 PM 更新

カシオがPocket PC「カシオペア E-700」を正式リリース,限定カラーバリエーションも

 カシオ計算機は8月21日,マイクロソフトの「Pocket PC日本語版」を搭載した携帯情報端末「カシオペア E-700」を正式発表した。 価格はオープンプライスだが,実売は6万円前後になるもよう。発売は9月15日の予定。

 カシオは既に,対衝撃性を重視した業務用途のPocket PC搭載ハンディターミナルを発表しているが(8月9日の記事参照),個人ユーザー向けのE-700では,小型・軽量のデザインを採用。標準で付属する「Windows Media Player」に加え,MPEG-1をベースに,携帯端末上での動作を考慮したオリジナル動画形式「CMF」を採用する動画再生ソフトや,リモコン付きイヤフォン(10月発売予定:2800円),ならびにSDカード(MMC互換)スロットを用意するなど,エンターテイメント指向の製品に仕上がっている。当然,「Pocket Excel/Word」など,ビジネス向けのソフトも搭載。スケジュール管理や住所録機能を備えたオリジナルPIMソフトもバンドルした。

 E-700の外観は,Pocket PC日本語版発表時に展示されていた試作機のままで,濃紺とシルバーのツートンカラーを採用。本体左側面には,ジョグダイヤルを装備し,画面スクロールやメニューの選択といった操作を行うことが可能だ。本体サイズは,81.8(幅)×128(高さ)×18.9(厚さ)ミリで,従来の「E-503」から体積比では15%小型化されており,上着のポケットにも十分収まるサイズになっている。重量は約218グラム(専用リチウムイオン充電池含む)。充電用のクレードルはUSB接続のものが標準で付属するが,オプションでRS-232C版(5000円)も用意する

 通信を行うには,カシオが提供する専用の接続ケーブルが必要。PDC方式の携帯電話,ならびにPHS用のケーブルはE-700と同時に出荷されるが(各4500円),cdmaOne対応製品は10月発売予定となっている。なお,PHSは当初32Kbpsのみ対応し,10月に64Kbps対応のソフトウェアが同社サイトで提供される予定。

 またカシオでは,E-700発売記念として,米国で販売されているカラーモデル(黄色・緑色)2機種を首都圏において台数限定で発売する。

モデル E-700
CPU  VR4122/150MHz(NEC製)
メモリ 32Mバイト
液晶ディスプレイ タッチパネル式カラーTFT液晶(240×320ピクセル,6万5536色)
本体サイズ 81.8(幅)×128(高さ)×18.9(厚さ)ミリ
重量 約218グラム
価格 オープン(実売6万円前後)
付属品 USBクレードル,ACアダプタなど

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[中村琢磨, ITmedia]

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