News 2000年12月19日 11:59 PM 更新

110度CSデジタル放送,18社が認可

東経110度に位置するCS「N-SAT-110」を利用してCSデジタル放送を行うことのできる委託放送事業者のリストが公表された。

 郵政省は,東経110度に打ち上げられたCS(通信衛星)「N-SAT-110」を利用してCSデジタル放送を行うことのできる認定委託放送事業者18社を12月18日に発表した。

 110度CSに対しては,9月22日から10月19日の申請期間に41社が名乗りをあげたが,財政基盤や既存放送事業者との関連性,事業計画などを審査基準に振り落とされた。また,N-SAT-110がBSと同じ東経110度に位置し,CSとBSの受信機を共用することが可能になるため,基準には「BSデジタル放送の普及および健全な発展に寄与するものを優先する」という項目が盛り込まれている。具体的には,BSデジタル放送が受信可能なCSデジタル受信機で視聴できるか,そして対象とする視聴者層が極端に少なくないか,といった点も考慮されたという。

 18社の詳細は以下の通り。

事業者名 主要株主
ハリウッドムービーズ 伊藤忠商事,東北新社など
インタラクティーヴィ ジュピター・サテライト放送,テレビ東京など
アクティブ・スポーツ・ブロードキャスティング ジェイ・スカイ・スポーツなど
日本メディアーク 時事通信社,ドリームネット,共同通信社など
シーエス・プロジェクト ワウワウ,富士通など
マルチチャンネルエンターテイメント スカイパーフェクト・コミュニケーションズ,ジェイサットなど
イー・ポート・チャンネル 松下電器産業,東芝など
サテライト・サービス フジテレビジョン,産業経済新聞社など
シーエス・ワンテン 日立製作所,全国朝日放送など
シーエス日本 日本テレビ放送網,読売新聞社など
メガポート放送 毎日新聞社,角川書店
ビーエス放送 ビックカメラ,ビックパソコン館など
シーエス九州 岩崎産業,鹿児島交通など
シーエス映画放送 イマジカ,衛星劇場,日活など
阪急電鉄 日本生命保険相互会社など
スペーステリア 三菱商事,エフエム東京
シー・ティ・ビー・エス 東京放送,三井物産など
シーエス・ナウ パシフィック・センチュリー・サイバーワークスジャパンなど

 このうち,データ放送を行うのは,シー・ティ・ビー・エス,日本ビーエス放送,メガポート放送,シーエス日本,シーエス・ワンテン,イー・ポート・チャンネル,日本メディアーク,インタラクティーヴィの8社。このほか,スペーステリアは超短波放送も行う予定だ。

関連リンク
▼ 郵政省のニュースリリース

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