News 2001年6月19日 10:13 PM 更新

RC1でWindows XPの「パフォーマンス」「互換性」「信頼性」を見る(2)

「Windows 2000以上」の信頼性を強調

 Windows 2000以降では,互換性や信頼性を検証したデジタルサイン入りのドライバ以外を組み込もうとした際,信頼性に対する警告を行う機能が加わっている。これはWindows XPでも同じだが,Windows 2000用にすでに検証が行われたドライバに関しては,そのままのドライバを警告なしで組み込むことができる。つまり,Windows 2000用ドライバは,基本的にWindows XPとも互換性があるということだ。

 ごく一部のドライバに互換性のないものもあるが(例えば,多くのノートPCに採用されているアルプス電気製のグライドポイント用ドライバはWindows 2000用ドライバがあるがWindows XPとの互換性はない),それらは組み込み時やOSのアップグレードインストール時,自動的に検出され,互換性がないことを知らせるようになっている。

 こうした対処は,Windows NTや2000のトラブルの大半がドライバの品質不良に起因しているとのリサーチ結果を基にしたもの。Windows XPカーネルの信頼性に関しては,既にベータ2の段階で良好な結果を得られていることから,Microsoftはかなりの自信を持っているようだ。さらにWindows XPでは,この上に不具合のあるドライバを検出し,該当ドライバを自動的に無効にした上でWindows Updateから正しいドライバをダウンロードする機能も備えている。

 Microsoftによると,製品に添付されるドライバはRC1の時点で固定され,それ以降はCDには収録されない。ただし,Windows Updateサーバには随時,Microsoftの互換テストを通過したドライバが登録され,製品のリリース時にはオンラインで入手可能にする。Windows XPのインストーラには,最新パッチやドライバをあらかじめダウンロードし,インストール時に適用する機能があるため,最終的にはほとんどのメジャーな“正しい”デバイスドライバを入手可能になるという。

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[本田雅一, ITmedia]