News 2001年9月11日 10:19 PM 更新

「プラットフォームデイ」でPentium 4メインストリーム化を誇示したインテル(2)

 日本IBMは,企業向け省スペース型デスクトップPC「NetVista M41 Slim」を参考出展した。「業界最小クラスのきょう体」(同社)というボディには,前後面のほか上部に排気用スリットが空けられている。Pentium 4は熱問題が指摘されているが,同社の新製品でもコンパクトにまとめたぶん熱対策には苦労しているようだ。


企業向け省スペース型デスクトップPC「NetVista M41 Slim」。上部に排気用スリットが空けられている

 エプソンダイレクトは,本日発表および発売した「Endeavor MT-6000」を展示。CPUは1.5〜2GHzまで,メモリは最大1.5Gバイトで,グラフィックカードは4種類から選択できる。最小構成では9万9000円となり,Pentium 4搭載機で早くも10万円を切っている。


最小構成では10万円を切るPentium 4マシン「Endeavor MT-6000」

 イーヤマ販売は,参考出品としてブック型PC「FP17GCB」とタワー型「EP20GDRW」を紹介していた。FP17GCBは,1.7GHzのPentium 4,256MバイトのSDRAM,40GバイトHDD,コンボドライブ,ATI RADEON VE(オンボード)をコンパクトなボディに搭載している。「Windows XPのリリース(11月16日)と同時に発売したい」(同社)。一方EP20GDRWは,2GHzのPentium4を搭載している。全体をブルーで統一したミニタワーに妖しく光るブルーLEDが印象的だ。こちらは10月末の発売という。


イーヤマ販売のブック型PC「FP17GCB」とタワー型「EP20GDRW」

 コンパックコンピュータは,企業向けEvoシリーズのラインアップとして,省スペースデスクトップPCとワークステーションを参考出品していた。黒を基調としたきょう体には,放熱のためのスリットが施されている。両機種ともに価格や発売日は未定だが「年内には発売したい」(同社)とのことだ。

 同社はヒューレット・パッカード買収後のPC動向が気になるところ。今回の展示では,個人向けPC「プレサリオ」ブランドのi845マシンが見当たらなかった。(「開発が間に合わなかった」と同社では言っている。)


i845搭載の省スペースデスクトップPCとワークステーション

 日本ヒューレット・パッカードは,hp pavillionシリーズの小型ボディにPentium 4/i845チップセットを搭載した意欲作を参考モデルとして紹介していた。CPUクロック数やメモリ/HDDなど詳しいスペックは公開されていなかったが,おそらくi845チップセットモデルでは最小となるスリムなブック型ボディに,Windows XPベースでPentium 4が動いていた。

 小型化で気になるきょう体の熱も,触ってみたところ普通のデスクトップPC並みに抑えられている。価格は未定だが,液晶ディスプレイを含めて10万円台となる見込みだ。年内には発売する予定という。


hp pavillionシリーズの小型ボディにPentium 4/i845チップセットを搭載している


デルコンピュータもPentium 4/i845チップセット搭載の省スペースPCを展示していたが,担当者不在で詳細なスペックは分からなかった

関連記事
▼ インテル,i845チップセットを国内発表
▼ 日本HP,i845搭載PCとWSを発表
▼ エプソンダイレクト,i845搭載P4マシンを発売
▼ 低価格P4マシン,各社から登場
▼ P4の普及に弾み――PC各社からSDRAM採用の新型機
▼ Intel,VIAを提訴。P4チップセット特許侵害容疑
▼ インテル“P4メインストリーム作戦”を発動――成功の可能性は?

関連リンク
▼ インテル

前のページ1 2次のページ

[西坂真人, ITmedia]