News | 2002年7月22日 08:16 PM 更新 |
先週のアクセスランキングには、キーボードネタが2本ランクイン。記事の反響は思いのほか大きかったようで、7位の東プレからは「掲載後に当社への問い合わせが殺到。(記事を見て)予約したユーザーも多かったようで、ショップから“何かあったのか”と質問された」とのメールがきた。「僕の考える理想のキーボード配列を聞いてください」と自説のキーボード論を延々と語る読者からのメールも。やはり、現状のキーボードに満足してないユーザーは多いのだろう。
ところで、先日、ファミリーレストラン「ガスト」に行ったとき、はじめて「プラスe端末」を使ってみた。プラスe端末は、最新のミュージッククリップや映画の予告編など、オンデマンドで配信されるコンテンツを視聴するためのインタラクティブTVである。
何か利用したいコンテンツがあったわけでもなく、興味本位で触ってみたくなっただけなのだが、ミュージッククリップを見ようと思ったら「100円払え」と言われたのにはビックリ。ミュージッククリップなど、CDショップでは無料で見られるし、映画の予告編ならWebで無料で配信されている。何より、ガストにある液晶プロジェクターの「ガストビジョン」で流れているミュージッククリップは無料ではないか……。
それでも、せっかくだから100円払おうと思ったら、またビックリ。100円玉を入れるところがない……。というのも、液晶ディスプレイに表示される「100円払う」というアイコンをプッシュすれば、自動的に課金され、食事代を支払う際にまとめて請求される仕組みになっているのだ。
「なんだよ、100円玉いらないのかよ!」とちょっと照れ隠しをしてから、ミュージッククリップを堪能……できないぞ! せっかくお金を払ったのに、周囲のテーブルの人にまでミュージッククリップが丸見えではないか(パーティションが切られていない方向のテーブルには全てが見えてしまうのだ)。「ドケチ」と責められようとも、やっぱりこれは我慢ならない。せめて、ヘッドホンぐらいは用意しておいてほしい(他の人に聞かせたくないのはもちろんだが、混雑時だと周囲の雑音で音があまり聞こえないのだ)。
そして、見終わってまた疑問。「え、1回しか見られないの……」。これは、はっきり言って高すぎる。せめて、1回購入したミュージッククリップは、店を出るまで何回も見れるようでなければ、誰も使わないのではないだろうか。
初めてのプラスe端末体験は衝撃の連続だったわけだが、商品コンセプトが間違っているというよりも、サービス面での運用方法をもっとブラッシュアップする必要性があると感じた。むしろ、プラスe端末を使ったときにピンときたのは、このシステムで料理を注文できたら便利なのではないかということ。購入したメニューの一覧を参照できたり、お勧めの日替わりメニューをプッシュしたりと、いろいろ使い道はあるはずだ。
[中村琢磨, ITmedia]
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