News 2002年9月30日 09:58 PM 更新

三洋が高速応答の400万画素・光学3倍ズーム機

三洋電機が、400万画素・光学3倍ズーム搭載のコンパクトデジカメを発表した。起動・撮影から次の撮影までのトータルな応答スピードを向上させたほか、PCレスで印刷できるUSB DIRECT-PRINTにデジカメでは初めて対応した

 三洋電機は9月30日、有効400万画素CCDを採用し、光学3倍ズームを搭載したコンパクトなデジタルカメラ「DSC-AZ3」を発表した。11月中旬から発売する。価格は8万7000円。


高速応答の400万画素・光学3倍ズーム機「DSC-AZ3」

 DSC-AZ3は、昨年11月に発売したDSC-AZ1の後継機種。同社は先日、“TV並み”の30フレーム/秒の動画を撮影できる動画デジカメ「DSC-MZ3」を発表したが、今回の新製品は動画に比重をおいたMZ3とは違う画像処理エンジンを搭載。「デジカメの基本スペックである“静止画”の機能を強化した」(同社)という。

 同社が力を入れたデジカメの基本機能が「高速応答性」と「高画質化」、そして「使いやすさ」だ。

 近年、レスポンスの速さをうたうデジカメが増えているが、実際には「撮影時は速いが起動や画像確認は遅い」というパターンや「起動だけ速い」といったケースも多い。DSC-AZ3は、デジカメの動作全般にわたってのレスポンスを追求。起動時間が1.7秒、シャッター間隔2秒、再生間隔0.8秒、広角端から望遠端までのズーミングが約1秒とし、全体での応答スピードを向上させた。

 「電源ONから1枚撮影後、次の1枚が撮影可能になるまでどれだけかかるかが、実用面から考えたデジカメの応答速度。このようなトータルスピードでは、応答速度が速いといわれる他社製で7.8秒かかるところをAZ3は4.2秒ですむ。画像確認まで含めても、他社製が8.7秒に対してAZ3は5秒と高速」(同社)。


2段階の沈胴式ズームレンズながら高速応答を可能にした

 「高画質化」では、撮像素子に1/1.8型の総画素数413万画素CCDを採用。有効画素は約400万画素となるが、記録画素を800万画素相当に画素補完する「ピクトライズ800」機能を搭載する。「A3サイズで印刷しても遜色がない最大3264×2448ピクセルの画像を生成できる」(同社)。ズームは35ミリカメラ換算で37-111ミリとなる光学3倍ズームレンズを搭載する。

 また、「色相」「彩度」「明度」を個別に補正することで精度の高い色再現を可能にする「リアルカラーイコライザIII」を搭載。専用PCソフトを使って色調補正値をデジカメ側に設定することで、撮影シーンに合わせた効果的な色補正からアーティスティックな撮影効果まで幅広い映像表現が楽しめる。

 「使いやすさ」では、セイコーエプソンが提唱するUSB DIRECT-PRINTに業界で初めて対応。USB DIRECT-PRINT対応プリンタとUSBケーブルで直接接続するだけで、PCや専用ソフトウェアを使わずに撮影画像を印刷できる。デジカメ側の液晶モニタにプリンタ設定のメニューが表示され、印刷枚数/レイアウトの設定や印刷開始の指示などがデジカメから行える。


印刷の設定などがデジカメの液晶モニタで行えるUSB DIRECT-PRINTに対応

 そのほか、必要最低限の設定を入れた「BASIC」と、細かな設定ができる「EXPERT」の2モードが切り替えられる「デュアルメニュー」を採用した。

 もちろん、同社のデジカメらしく動画機能も充実。メモリ容量いっぱいまで撮影可能な音声付動画撮影機能を搭載し、320×240ピクセルおよび160×120ピクセルで15フレーム/秒の動画が撮影できる。「1Gバイトのマイクロドライブを使用すれば、トータル約200分の動画が撮影可能。QuickTime Movie形式で記録されるため、静止画切り出しなど編集素材として活用できる」(同社)。

 また、最近のデジカメでは省略されることの多い「PCカメラ機能」を搭載。Windows XPに標準搭載されているWindows Messengerなどを使用して、リアルタイムビデオチャットを楽しめる。

 メディアは、コンパクトフラッシュのほか、大容量のHDDカード「マイクロドライブ」を利用可能。電源は専用リチウムイオン充電池を採用した。


メディアはマイクロドライブの利用が可能。電源は専用リチウムイオン充電池

 主な仕様は以下の通り。

製品名DSC-AZ3
撮像素子1/1.8型413万画素原色CCD(有効約400万画素)
記録画素数静止画:3264×2448/2880×2160/2288×1712/1600×1200/640×480ピクセル、動画:320×240/160×120ピクセル(15フレーム/秒)
記録方式JPEG/TIFF(DCF、DPOF、Exif Ver2.2対応)、QuickTime
レンズ7.7-23.1ミリ(35ミリカメラ換算で37-111ミリ)、F2.7-4.9
ズーム光学3倍、デジタル最大4倍
露出制御プログラム/絞り優先/シャッター優先/マニュアル
感度設定AUTO(ISO 100-400相当)、ISO 100/200/400
ファインダー実像式
液晶モニタ1.5型低温ポリシリコンTFT
記録メディアコンパクトフラッシュ、マイクロドライブ
インタフェースUSB(ストレージクラス)
電源専用リチウムイオン充電池(DB-L10)
サイズ99(幅)×32.5(奥行き)×55(高さ)ミリ
重さ約210グラム(本体のみ)
価格8万7000円
発売日11月中旬

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[西坂真人, ITmedia]

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