News 2002年11月5日 10:04 PM 更新

あの東プレが開発中の新キーボードとは?

現在でも品薄状態が続いている東プレの“速く打てて疲れにくい”キーボード「Realforce106」。開発が進んでいる新キーボードは、さらに打ちやすさが向上しているという

 “速く打てて疲れにくいキーボード”として、マニアの間で静かなブームを呼んでいる東プレのコンシューマ向けキーボード「Realforce 106」。今年夏頃までは生産が追いつかなかったこともあり、秋葉原などの取り扱いショップでは入荷後すぐに完売となる人気ぶりを見せていた。現在でも品薄状態が続いているこのRealforceシリーズで、新しいキーボードの開発が進んでいるという。早速、同社電子機器部開発課長の浅野護氏に話を聞いた。

 今年7月にZDNetがRealforce 106についてインタビューした時に、バリエーション強化の可能性を示唆していた同社。浅野氏は「記事掲載後に注文がさらに増え始め、社内的にもコンシューマ向けキーボード事業への評価が高まったこともあり、以前からユーザーの要望が多かった“Realforce 106のテンキーレスタイプ”を新たに開発することになった」と、その経緯を語る。


新開発のテンキーレスキーボード

 新開発の省スペース型キーボードは、浅野氏が“Realforce 106のテンキーレスタイプ”と強調するように、独自の円錐バネ機構を採用した静電容量無接点方式や、キー1個1個の荷重を変更できる仕様(主要部分45グラム、小指部分30グラム)などRealforce 106の特徴である“速く打てて疲れにくい”機能を継承しており、単なるコンパクトキーボードとは一線を画している。


 試作機のサイズは365(幅)×166(奥行き)×37.5(高さ)ミリ。Realforce 106(456×169×39ミリ)に比べてテンキー分だけ幅が少なくなるのは当たり前だが、高さが低くなっている点に注目したい。「キーを打ちやすくするために、手前側をどうしても下げたかった。薄くなってもキーストロークやキーピッチなどはRealforce 106と変わらないため、全体的にはRealforce 106よりもさらに打ちやすくなっている」(浅野氏)。


Realforce 106よりも薄くなり、打ちやすさが向上

 外見上で前作と大きく異なる点は、キーの数だ。Realforce 106は、その名の通り106キーボード(日本語キーボード)のスタイルだったが、今回試作されたコンパクトキーボードはWindowsキーが追加された109キーボードをベースにしている。配置上、右側のAltキーが犠牲になってしまうWindowsキーの必要性については、マニアの間では賛否両論だが、浅野氏は109キーボードをベースにした点について「否定的な意見も多いが、なぜRealforce 106にはWindowsキーがないのかといった意見も少なくない。109キーボードが主流となっている今、Windowsキーの搭載は世の中の流れ。新開発キーボードのコンセプトである“スタンダード(標準仕様)”には、Windowsキーは欠かせないと判断した」と語る。


Windowsキーの装備は賛否が分かれるところ

 そのほかにも、基板の変更やボディ剛性の強化、チルトアップ時の安定感を考慮して2カ所に装備されたゴム足など、実は細かな部分で専用設計が施されている。見た目はRealforce 106からテンキー部分をバッサリと切っただけだが、このあたりのこだわりは、同社ならではだろう。


2カ所に装備されたゴム足は、チルトアップ時の安定感を考慮したもの

 今回見せてもらったキーボードは「あくまでも“最終段階では製品化を目指している試作機”」(浅野氏)で、仕様も含めて具体的な製品化の時期や価格などは未定という。「そうはいっても、ここまで開発が進んでいるので製品化はほぼ間違いない。現在、来春の発売を目標に具体的な仕様を固めている段階。特にキー配列に関しては、ユーザーや販売店の意見を多く取り入れた上で決定したい」(浅野氏)。

キミの意見が新RealForceに反映される

 ユーザーの意見を取り入れるため、同社は11月12、13日の両日に東京ビッグサイトで開催される「産業交流展 2002」に出展し、新開発のキーボードを一般ユーザーにお披露目する。会場では、キー配列を変えた数種類のテンキーレスRealforceを参考展示し、実際にユーザーに触れてもらって意見を集めるという。ここでの反響の大きさが、製品化に向けての後押しになるということなので、気になるユーザーはぜひ同社ブースを訪れてみてはいかがだろうか。

 ちなみに同社ブースではこのほかにも、現在品薄状態が続いているRealforce 106を台数限定(オマケ付き)で販売する。この中には、全キーの荷重を30グラムにした「“超軽打鍵”Realforce 106」も含まれているということなので、こちらもチェックしたい。



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[西坂真人, ITmedia]

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