News | 2003年5月12日 03:00 PM 更新 |
東芝は5月12日、ノートPCの新製品「DynaBook G8」/「dynabook E8」/「DynaBook P8」の3シリーズ7機種を発表した。すべてオープン価格。G8シリーズが5月時中旬から、E8/P8シリーズが5月下旬から発売する。
Bluetoothヘッドセット対応ハイエンドノート「G8」
ハイエンドノートPC「DynaBook G8」は、今年2月に発表したG7の後継機種。全モデルにDVD Multiドライブを搭載し、セカンドHDDやTVチューナーモジュールを内蔵できる「マルチスタイルベイ」を装備するといったデスクトップPC並みの拡張性は継承しながら、さらに高解像度・大画面の15型「Clear SuperView液晶」ディスプレイを採用した。「ダブルコーティング構造で、引き締まった黒とくっきりした色彩を実現しながら外光の映り込みを軽減する。鮮やかな発色で、DVD映像の視聴に最適」(同社)。
CPUは、全機種に2GHz以上のモバイルPentium 4を採用(最上位モデル「G8/U25PDDW」は2.5GHz、ほかは2GHz)。HDDは80Gバイトの大容量タイプを搭載する(G8/X20PDEW2は60Gバイト)。グラフィックには、nVIDIAのノートPC向け最新GPU「GeForceFX Go 5600」(パフォーマンスの詳細は別記事を参照)をいち早く採用し、64Mバイトの大容量VRAMを搭載した(G8/X20PDEW2はGeForceFX 4 460Go/32Mバイト)。
また、802.11a/bデュアルバンドに対応した無線LANを搭載(G8/X20PDEW2は802.11bのみ)するほか、全機種に近距離無線通信規格「Bluetooth」を備え、HCRPプロファイルによってBluetooth対応プリンタとのワイヤレス接続も行える。
注目は、Pentium 4/2GHz搭載の最上位モデル(G8/X20PDEB)に標準で付いてくるワイヤレスヘッドセット「スピーチレコグナイザー SR-1」だ。無線通信にBluetoothを採用し、デジタル音楽やDVD音声などPC上で再生されるさまざまなオーディオをワイヤレスで聴くことが可能。音声データはサブバンドコーデックで転送されるので、ワイヤレスながら音楽CD並みの高音質サウンドが楽しめるという。
本体内にリチウムイオン充電池を搭載し、フル充電時で約6時間の連続使用が可能。マイクを装備し、ボイスチャットやインターネット電話などで双方向通話も利用可能。SR-1内で処理する音声コマンド機能を搭載。「プレイ」「ストップ」といったユーザーの声を認識してコマンドに変換し、PCに送信することで、離れた場所からアプリケーションを操作することができる。対応アプリケーションは、Windows Media Player、WinDVD4、BeatJamなど。
SR-1はオプションとして単体購入も可能で、同社製Bluetooth搭載PC(G8/C7/S7/P8シリーズなど)で利用可能。6月27日から発売する。価格はオープンだが、実売は3万5000円前後となる見込み。
G8シリーズの主な仕様は以下の通り。
製品名 | G8/U25PDDW | G8/X20PDEB | G8/X20PDEW | G8/X20PDEW2 |
CPU | モバイルPentium 4-M/2.5GHz | モバイルPentium 4-M/2GHz | ||
チップセット | Intel845MP | |||
メモリ | 512Mバイト(最大1Gバイト) | 256Mバイト(最大1Gバイト) | ||
グラフィックス | GeForceFX Go 5600(64Mバイト) | GeForceFX 4 460Go(32Mバイト) | ||
HDD | 80Gバイト | 60Gバイト | ||
ドライブ | DVD Multi(DVD-R書き込み最大2倍速) | |||
液晶ディスプレイ | Clear SuperView液晶15型UGA(1600×1200ピクセル) | Clear SuperView液晶15型SXGA+(1400×1050ピクセル) | ||
インタフェース | SDメモリーカードスロット×1、PCカードスロット×1、USB2.0×3 | |||
無線LAN | 802.11a/b | 802.11b | ||
通信その他 | Bluetooth、モデム | Bluetooth(スピーチレコグナイザー SR-1同梱)、モデム | Bluetooth、モデム | |
OS | Windows XP Professional(SP1) | Windows XP Home Edition(SP1) | ||
Office | Office XP Personal | |||
実売価格 | 39万円前後 | 33万円前後 | 30万円前後 | 27万円前後 |
発売時期 | 5月中旬 |
スタンダードPC「E8」シリーズ
“Personal Standard”を目指して今年4月に発表したE8シリーズの追加モデルとなる新製品は、モバイルPentium 4-M/2GHzを搭載した「E8/520PME」と、モバイルCeleron/2GHzの「E8/520CME」がラインアップに加わった。
両モデルとも15型(SXGA+)のClear SuperView液晶ディスプレイを採用した。また、音質に定評のあるharman/kardon製ステレオスピーカを搭載する。価格はオープンだが、実売はE8/520PMEが20万円前後、E8/520CMEが18万円前後となる見込み。
E8シリーズの主な仕様は以下の通り。
製品名 | E8/520PME | E8/520CME |
CPU | モバイルPentium 4-M/2GHz | モバイルCeleron/2GHz |
チップセット | Intel852GM | |
メモリ | 256Mバイト(最大1Gバイト) | |
グラフィックス | チップセット内蔵 | |
HDD | 40Gバイト | |
ドライブ | DVD-ROM&CD-R/RWドライブ | |
液晶ディスプレイ | Clear SuperView液晶15型XGA(1024×768ピクセル) | |
インタフェース | SDメモリーカードスロット×1、PCカードスロット×1、USB2.0×4 | |
通信 | LAN、モデム | |
OS | Windows XP Home Edition(SP1) | |
Office | Office XP Personal | |
実売価格 | 20万円前後 | 18万円前後 |
発売時期 | 5月下旬 |
デスクトップPC用CPU採用の「P8」シリーズ
デスクトップ版Pentium 4/2.8GHzを搭載したハイスペック機「Dynabook P8/X28PDE」は、今年1月に発表したP7シリーズの後継機種。新たにDVD Mlutiドライブを搭載し、15型(SXGA+)のClear SuperView液晶ディスプレイを採用した。価格はオープンだが、実売は28万円前後となる見込み。
P8シリーズの主な仕様は以下の通り。
製品名 | P8/X28PDE |
CPU | Pentium 4/2.8GHz |
チップセット | Intel845PE |
メモリ | 256Mバイト(最大1Gバイト) |
グラフィックス | GeForce 4 420Go(32Mバイト) |
HDD | 60Gバイト |
ドライブ | DVD Multi |
液晶ディスプレイ | Clear SuperView液晶15型SXGA+(1400×1050ピクセル) |
インタフェース | SDメモリーカードスロット×1、PCカードスロット×1、USB2.0×3 |
通信 | Bluetooth、LAN、モデム |
OS | Windows XP Home Edition(SP1) |
Office | Office XP Personal |
実売価格 | 28万円前後 |
発売時期 | 5月下旬 |
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[西坂真人, ITmedia]
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