News:ニュース速報 2003年6月13日 08:59 AM 更新

J.D. Edwards、合併妨害でOracleを提訴

「Oracleの傲慢で不法で破壊的な行為を黙って見ているわけにはいかない」として、J.D. EdwardsがOracleとその幹部を提訴。損害賠償やOracleによるPeopleSoftへのTOB差し止め命令を求めている。

 米J.D. Edwardsは6月12日、「PeopleSoftとの合併計画を不正に妨害されている」としてコロラド州の裁判所にOracleを提訴したと発表した。17億ドルの補填損害賠償と、金額未特定の懲罰的賠償を求めている。

 同社はまたカリフォルニア州の裁判所でも、Oracleとその幹部2人(ラリー・エリソンCEO、チャック・フィリップス執行副社長)を不法行為と不正事業慣行で提訴した。OracleによるPeopleSoft株式公開買い付けの差し止め命令を求めている。

 J.D. Edwardsのボブ・デュカウスキー社長兼CEOは発表資料の中で次のように述べている。

 「Oracleの目的はJ.D. EdwardsとPeopleSoftの合併を妨害することだけだ。OracleのPeopleSoftに対する一方的な買収提案は、当社の株主、顧客、従業員、および技術コミュニティ全体にとっての価値を破壊するものでしかない。Oracleがこうした傲慢で不法で破壊的な行為を推し進めるのを、黙って見ているわけにはいかない」(デュカウスキー氏)

 一方、PeopleSoftは12日、Oracleの提案を正式に拒否している。→詳細記事1詳細記事2

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