News 2003年9月18日 05:10 AM 更新

“新しモノ好き”な人のための「WPC EXPO見どころ」(2/2)


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 クリエを分厚くしたようなサイズの本体には、3.5インチの高精細TFT液晶ディスプレイを搭載。TV録画機能やTVチューナーもない“MPEG-2再生専用マシン”だ。TVチューナー機能を搭載したバイオシリーズに付属のTV録画・再生ソフト「GigaPocket」で録画したMPEG-2形式の動画データを、iLinkもしくはUSB2.0を使ってプレーヤー内蔵HDDに転送することで、初めて機能する。つまり、バイオシリーズの周辺機器というわけだ。


「VAIO」のロゴは、同シリーズ周辺機器の証し

 「再生は高画質なMPEG-2形式なので、搭載ディスプレイだけでなく、ビデオ出力端子を通じて家庭用TVでも十分楽しめる。屋外だけでなく、家の中でも部屋から部屋へと持ち歩いてTVにつないで録画コンテンツを視聴したり、友人宅やパーティなどにも気軽に持ち出せる。PC接続インタフェースをiLinkにするかUSB2.0にするかは未定だが、いずれにしても大容量ストレージとして使用可能」(同社)

 HDD容量やバッテリー駆動時の連続再生時間といったスペックの詳細や、製品化の時期、価格などすべて未定という。


クリエコーナーにも“堂々と”未発表モデル

 また、クリエの未発表モデルも参考出展されていた(別記事を参照)。最近のクリエ新製品では“標準仕様化”されていたカード電卓並みの極小ハードキーボードは搭載せず、Palmマシン伝統のGraffitiエリアが復活した新クリエは、実売2万円以下の普及モデルになるという。「これでもか!」と機能テンコ盛り状態だった最近のクリエだけに、こんな“シンプルClie”路線には大賛成だ。

リコー、スリムタイプで4倍速書き込み対応のDVD+R/RWドライブ

 リコーのブースでは、DVD+Rの4倍速書き込みに対応したスリムタイプのDVD+R/RWドライブを参考出展していた。その他の書き込み速度は、DVD+RWが2.4倍速、CD-Rが16倍速、CD-RWが8倍速。読み込み速度はDVDが最大8倍速、CDが最大24倍速となる。


4倍速書き込み対応のスリムタイプDVD+R/RWドライブ

 デスクトップPC向け5インチベイ内蔵型では、すでに4倍速書き込み対応のドライブ「MP5240A」が発売されているが、ノートPC向けスリムタイプではまだだった。「OEM向けに年内には出荷できる予定。国内では来年の春モデルノートPCに搭載されてくるのでは」(同社)

 また、DVD+Rの8倍速書き込みに対応したメディアも参考出展。こちらは今年第4四半期には発売される予定という。8倍速書き込み対応ドライブは、プレクスターが7月に発表しているが、これはあくまでも独自対応によるもので、DVD+RWアライアンスが策定した正式規格ではない。8倍速規格の策定は、今年末ごろといわれている。「当社のDVD+R8倍速書き込み対応ドライブは来年になる予定」(同社)


DVD+Rの8倍速書き込みに対応したメディアも参考出展

憧れの“UXGA20インチLCD”が、こ、こんな値段で?――ナナオ

 EIZOブランドの高品位PC用モニターで定評あるナナオのブースでは、20インチUXGA(1600×1200ピクセル)表示の大画面液晶ディスプレイを参考出展していた。


ナナオブースでは20インチUXGA表示の液晶ディスプレイを参考出展

 20インチ超でUXGA表示が行える液晶ディスプレイは、デザイン系やDTP用途、そしてディスプレイにうるさいユーザーから支持されてきた21インチCRTモニターの代替に最適なサイズとして、ZDNetライターの本田雅一氏も注目する商品。ただし、同氏を含む多くのこだわりユーザーが太鼓判を押すナナオの21.3型液晶カラーディスプレイ「FlexScan L985EX」の実売は30万円前後。PC本体価格よりも高い値段がネックとなり、これまではなかなか手の出しづらい“高嶺の花”だった。

 今回参考出展された新ディスプレイは、「“20インチUXGA”の普及タイプ」を狙ったもの。スペックや型番など詳細は未定とのことだったが、裏をのぞくと「L885」の文字が……。L985EXの廉価版という位置付けで、スペックもL985EXの高画質機能を数多く取り入れているようだ。気になる価格はなかなか教えてもらえなかったが「20万円は切りますよね」という質問にはニヤリと担当者。年内には発売される予定という。

関連リンク
▼ WPC EXPO 2003特集

[西坂真人, ITmedia]

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