News 2003年9月22日 07:47 PM 更新

WPC EXPO 2003“落ち穂拾い”レポート
幕張の片隅で君はEfficion搭載機を見た……か!?(2/3)


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 デモマシンもマウス操作などが可能になっており、実際に動作していることが確認できた。ただし発売はまだ未定とのことで、続報を待つ必要がありそうだ。


オーバークロッカー人気を“青棒”KHX3500から奪えるか?

 次は、アキバで隠れたヒット商品となっている外付けHDDケースだ。USB 2.0/IEEE 1394の普及に伴い人気が高まっているこのジャンルだが、次の戦場はEthernet接続の製品、つまり簡易NASになると言われている。実際に完成品としてはメルコなどが積極的に製品を投入しており、ショップでの扱いも日に日に拡大している。

 個人的にも重点的にウォッチしていたところ、RAIDコントローラで有名なPromise Technology社が展示していた「ConnectStor NS-1100」が発見できた。

 以前より同社はこの分野での製品を発売しており、アキバのハイエンド系ショップでは隠れた人気製品となっていたのだが、今回はある程度機能を絞り、コンシューマーユースを狙った製品となっているようだ。パラレル/シリアルATA両対応(!!)といった挑戦的な特徴もあるため、価格によっては超大ヒットが見込めそうだ。


従来の企業向け製品とうって変わって、デザインも柔らかめだ

 個人的に大注目していたのはIEEE 1394bに対応したケースだったのだが、こちらの展示は3.5インチ用が1、2種類のみなく、いまいち盛り上がりに欠けたのが正直なところ。直販価格こそ市販より安い9800円であったが、筆者は1394b製品は黙っていても低価格化が進むと思っているので、ほとんど気にしなかった。

 そうした中で目を引いたのは、台湾ULAN社が展示していた、1.8インチHDD対応のHDDケースだ。1.8インチHDDといっても、現在のところフォームファクターは東芝版と日立(HGST)版の2種類があるが、これは日立版に対応している。期待される小型化という点では実は2.5インチ製品とあまり変わりないため、メリットは低消費電力性と薄さといったところになるのだろう。

 しかし、なによりも驚いたのは、単体のHDDが広範に出回る前に登場したことだ。こうした周辺製品が早くも登場してくるということは、1.8インチHDDの普及は筆者などが考えているよりはるかに早いのかもしれない。


HDD本体と基板の大きさがほとんど同じため、小型化の余地はまだまだあるように見える

IP電話の登場は、PCオーディオメーカーの新しい商機?

 マルチメディア系で面白かったのが、台湾C-Media社のUSB VoIPオーディオコントローラ「CM130」だ。USB接続のVoIPフォンの音声処理機能を1チップに搭載する製品である。同社のサウンドチップやAC'97 CODECチップはマザーボードへの採用例が多く、PCマルチメディアでは隠れた大手である。

[橋本新義(オンサイト), ITmedia]

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