News | 2003年9月22日 08:38 PM 更新 |
IntelがIDFで発表した無線LAN/VoIP対応電話機「Universal Communicator」(音声はAC'97 CODECが担当する)で見られるように、VoIPの音声処理はPCのコーデックチップに密接に関係してくる市場だ。そこに先手を打っておこう――という意図だろうが、PCのオーディオ屋が音声の畑でVoIPに挑むという構図は、非常に興味深い。
パワーアップしたMSXコーナーと、意外なところにあった「桜花」
そして次の注目アイテムは、アスキーブース。昨年のヘビーユーザーの間で話題を集めたMSXアソシエーションの展示がパワーアップ。「MSX Magazine 永久保存版 No.1」の大ヒットもあってか、真っ正面に陣取っての展示となった。
今年はTurbo Rにまで対応した新バージョンのMSX PLAYer(「MSX Magazine 永久保存版 No.2」に収録予定)と、以前より噂のあったUSB接続のカートリッジアダプタ「MSXゲームプレーヤー」をひっさげての登場だ。
会場にいたMSXアソシエーションの方に「1スロットだけしか装備していないのですか?」と質問したところ、「ID切り替えスイッチがあるので、2台接続による2スロット環境も実現できます。沙羅曼蛇とグラ2の同時挿しも大丈夫です(笑)」と説明してくださった。噂を聞いてヴェノム艦ステージを心配していた、サーベルタイガー(orスラッシャー)乗りのご同輩も、安心されたい。
また、気になる特殊ROMへの対応に関しては、SCC(コナミが開発した音源チップ)に関しては搭載を検知し、PLAYer側でのエミュレートを行う仕様になっているとのこと。ただし、FM音源やモデムなどの拡張カートリッジは動作しないとのこと。
また、Windows Mobile用はPocketPCだけでなく、Linuxザウルス用やシグマリオンIII用も展示されていた。
この調子であれば、来年も面白い展示が見られそうである。
しかし、今回もっともビックリした展示は、日経BPのブースである。理由は写真をご覧いただきたい。
なぜ「桜花」に日経バイトのマーキングが……と思ったのだが、これはなんと、会場限定で定期購読を申し込んだ読者に抽選で当たるプレゼントとしての展示だった。
「DOS/V magazineと段ボールケース」であればまだ違和感は薄いが、「日経バイトと桜花」となれば、ちょっとギャップが大きすぎやしないか!?……としばらく驚いていた筆者だったが、そのうちふと思った。
ここ最近のAthlon 64やPentium 4 Exterme Editionといった“ゲームユーザー向け”を誇示するCPUなどに見られるように、「不況でも堅い購買層であるハイエンドホビーユーザー層を重視しよう」といった動向が業界全体に広がっているのかもしれない。
そうなると実はこの組み合わせ、結構奥の深い問題を提起するメタファーかも……と考えつつ、筆者は幕張を後にしたのだった。
[橋本新義(オンサイト), ITmedia]
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