News:ニュース速報 | 2003年10月29日 09:56 PM 更新 |
ヒューネットは10月29日、フィールドシーケンシャル方式液晶ディスプレイ(FS-LCD)を日立超LSIシステムズに納入すると発表した。日立超LSIはSuperH/SH-Mobileに対応した評価ボードを開発、端末開発メーカーに販売する。
ヒューネットの240×320ピクセル(QVGA)表示対応2インチモジュールと組み合わせる評価ボード「SuperH T-EngineおよびSolution Engine」を開発、11月から販売する。
日立超LSIへのモジュール販売は、同社やオムロンが出資するモバイルキャストを通じて行う。モバイルキャストは2004年度、SuperH T-EngineとFS-LCDによるテレマティクス端末をカーナビメーカーと共同開発し、2005年度にカーPCとして販売する計画だ。
FS-LCDはカラーフィルターを使ってカラー化する通常の液晶パネルと異なり、「継続加法混色方式」でカラー化を実現する独自方式。RGB3色のバックライトを順次照射して液晶ドットのオンオフを制御し、例えば白色を表示する場合は3色のバックライトを順番に照射、人間の目の残像現象を利用することで白色に見えるようになる。
TFTパネルの3倍の画素密度や毎秒60フレームの動画を表示可能な高速応答性、NTSCと同等の色再現性などが特徴だとしている。
ヒューネットはこれまで、韓国Samsung SDIにFS-LCDのライセンスを供与したほか、セイコーインスツルメンツと販売提携している。
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