News:ニュース速報 2001年6月4日 10:21 更新

eSTBのコンセプトモデルも登場。イー・ピー・エフ・ネットの事業説明会

 HDD内蔵型セットトップボックス「eSTB」を核にした蓄積型データ放送サービスの事業化を目指しているイー・ピー・エフ・ネットは6月4日,都内ホテルで事業説明会を開き,2002年春の提供を予定しているサービスの概要や,今後の事業スケジュールを発表した。

eSTBのコンセプトモデル

 同社は,5月24日に50億円の増資を終えて事業会社へと移行しており,サービスインに向けて活動を強化している。出資企業は,昨年11月の設立時から16社増えて計30社となったが,設立当初の基幹株主であったソニーの出資比率が0.4%となり実質的に同事業から離脱した形となっている。

 2003年までに100万世帯,2005年には300万世帯・1000万ユーザーの獲得を目標としており,今秋から一般ユーザー向けにプロモーションを開始し,2002年初頭には専用端末eSTBを発売する予定。発表会場では,eSTBのコンセプトモデルが公開された。

 現在計画しているサービスモデル例として,ショッピング,金融,教育,エンタテインメント,チケット予約,地域情報などを挙げ,放送番組,HDDに蓄積された各種情報,インターネットのそれぞれが結合した新しいサービスの可能性を紹介。この新サービスを実現するためにサービスプロバイダの協力を呼びかける予定で,今秋にはサービスプロバイダを対象とした第2次増資も行う。

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[ITmedia]

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