突然ですが皆さん、仕事でストレスを感じる時ってありますよね。例えば苦手な上司につまらないミスを指摘された時や、気合いを入れて作った資料がムダになった時などなど……。そんな数あるストレス要因の中でも、誰のせいでもなくイラっとする代表的なシーンは「PCが思うように動かない時」でしょう。
急いで資料づくりをしないといけないのに、渦巻きマークがぐるぐる回って動作が止まり、挙句の果てには画面が白くなってフリーズしてしまったり。そんなストレスは、仕事の中で誰もが一度や二度は経験したことがあるのではないでしょうか。
しかし「こんな遅いPCじゃ仕事になりません」と会社のIT部門に直談判しても、「ガマンすれば使えるはず」「数年前に買ったばかりだし、そんなに古くないはずだけど……」とお茶を濁されてしまうのがよくあるオチ。でも、果たしてそれは本当なのでしょうか?
そこで今回は、元OLの人気ブロガー・はあちゅうさんに脳波センサーを装着してもらい、古いPCと最新PCをそれぞれ使って事務作業をしてもらうことに。数年前に発売された「元・最新スペックPC」と現行の「最新スペックPC」でどれだけストレスの感じ方が違うのか検証してみましょう。記事の最後には専門家による「驚きの分析結果」も!?
デルが2012年に発売したノートPC「Latitude E6430」と、昨年発売した最新モデル「Latitude E7450」をそれぞれ使い、以下の4つの作業にチャレンジ。5分以内にミッションをコンプリートできないと罰ゲーム(はあちゅうさんの苦手な「柿の種の柿のところ」と「栄養ドリンク」に挑戦)となります。
実験で使うのは、電通サイエンスジャムが提供している脳波センサー「感性アナライザ」。おでこにセンサーを取り付けることで、人が感じている「ストレス度」「興味度」「集中度」「好き度」「眠気度」が1秒ごとに分かる――というすごいシステムです。
今回は、はあちゅうさんに感性アナライザを装着してもらい、まずはデルが2012年に発売した法人向けプレミアムノートPC「Latitude E6430」で上記のミッションを行ってもらいます。それでははあちゅうさん、よろしくお願いします!
はあちゅう よろしくお願いします。これ、重いですね……。
そうなんです。2012年当時は「コンパクト」をうたっていた製品も、現代の感覚からするとずっしり感じる2キロオーバー。CPUにもIntelのCore i5-3360M vProプロセッサを搭載しているとはいえ、現行機と比べると世代が2つ古く、メモリも4Gバイト、ストレージもSSDではなくHDDです。それらの差はどう影響してくるのでしょうか。早速実験してみましょう。
それでは実験スタート! すると同時に興味度が急上昇し始めました。はあちゅうさん、今回の作業プロセスが記された手順書に興味を記しているようです。
しかしその直後、ストレス度がじわじわと上昇していき58%に。どうやら画像が重くて開かないことに苛立ちを感じている様子。
一方、集中度もぐんぐん伸びてきました。画像が表示されるのを待つ間に「早く表示してほしい」と強く念じているのかもしれません。
待ちに待ってようやく150Mバイトの画像がWindows フォト ビューアーで表示された時、ストレス度が大きく減少。それまで50%オーバーが目立っていた山が小さくなってきました。
それでは次は画像編集ソフトを立ち上げて……のはずが、これがなかなか立ち上がらない。再びストレス度が急上昇し始めます。
あまりに大きな画像のため編集ソフトが応答不能になり、焦って作業をミスして複数のウインドウで画像を開いてしまいます。当然、こうしている間もストレス度はじわじわ上昇。50%を超える波が再び大きくなってきました。
このころになると集中度がぐんぐん下がり、20%を割り込んでしまっています。もはや諦めかけたそんな時、ようやく画像編集ソフトが立ち上がります。「もう遅いのにいまさら?」と、さらにストレス度が74%まで増える皮肉な結果になってしまいました。
以上のように、4年前の旧型マシンだと4つのミッションのうち2つしかクリアできず、最終的にストレス度がぐんぐんと増してしまう結果になりました。はあちゅうさんの表情も心なしか暗くなっています。
さて、はあちゅうさんに罰ゲームに挑戦してもらう前に、続いては最新マシン「Latitude E7450」で実験してみましょう。こちらは最新の第5世代Intel Core i7-5600U vProプロセッサ、16Gバイトメモリ、512GバイトSSDを搭載する「本当の最新モデル」です。
先ほどの実験とは打って変わり、開始直後に1つ目のミッションをクリア。150Mバイトの巨大画像をものともせず、スムーズにWindows フォト ビューアーで開くことができました。これと同時にストレス度はがくっと低下し、一方「好き度」が69%まで上昇しています。
手順書を読みながら、次のミッション(画像編集ソフトで編集)を行っていきます。このころから集中度がぐんぐんと上昇していきます。
画像編集を無事に終え、名前を付けて保存することができました。作業がサクサクと進んでいるためか、集中度は73%と高い数値に。一方、ストレス度は19%と低い水準をキープしています。
画像編集と並行してWebブラウザを立ち上げてみると、これもスムーズ。はあちゅうさんが最近気になっている「豪遊」というワードを打ち込み、無事に検索することができました。この間にも集中度はぐんぐん上がり、90%を記録しています。
最後のミッション「30000行あるExcelファイルのソート作業」に着手します。苦戦するかと思いきや、こちらもスムーズに行うことができました。ここでは興味度が80%を記録するなど、非常に高くなっています。一方、この時のストレス度は30%と低い水準になっていました。
ということで5分以内に見事ミッションクリア! はあちゅうさん、お疲れさまでした。
以上のように、PCでファイルがスムーズに開けなかったり、それによって作業がうまく行えなかったりすると、ストレス度が上がって集中度が落ちることが分かりました。一方、最新マシンによってサクサクと作業がはかどっている時はストレス度が下がり、集中度や好き度が上がることが分かりました。
以上の結果を平均すると、
好き度:48%、興味度:42%、集中度:40%、眠気度:33%、ストレス度:35%
好き度:51%、興味度:42%、集中度:45%、眠気度:29%、ストレス度:28%
といった結果に。平均点から見ても、最新PCのほうが少ないストレスで集中して作業できていることが明らかになりました。
はあちゅうさんも実験後、「古いPCではイライラがたまっていくことを実感しました。一方、新しいPCは日ごろから個人で使っているものに使用感が近く、あまりストレスを感じずにスムーズに作業をすることができました」とコメントしています。
これらの結果は、専門家から見てどのように映るのでしょう。感性アナライザを提供している電通サイエンスジャムの木幡容子さんは「PCのスペック差でストレスの上がり方がこれほど違う点には、正直なところびっくりしました」と話します。
木幡さんによれば、ストレス度の数値を日常生活に当てはめると、リラックスしている時(好きな音楽を聞いている時など)はだいたい20%前後。プレゼンなどで緊張している時や、二日酔いでつらい時は80%程度まで上がるケースが多いそうです。
そして何より、木幡さんが注目するのは「ストレスの平均値」よりも「振れ幅」です。「感情の起伏が大きいほど“メンタルが疲れる”という傾向があります。今回の実験からも、古いマシンを使うほうが感情の振れ幅が大きく、疲れやすいのかなということが見て取れました」(木幡さん)
「感情の動きはできるだけ少ないほうが“無意識で作業できている”ということなので、そのほうが使う人にとっていい機種なのだと思います」と木幡さんは話しています。
いかがだったでしょうか。この結果をみると、最新PCでスムーズに働くことは社員の集中力やストレスに影響を与え、生産性を大きく左右しかねないことが見て取れます。
同じ「Core iプロセッサ」搭載マシンといえど、CPUの世代の違いに加え、数年にわたってPCメーカーが日々細かくチューニングした結果の積み重ねは明らかです。こうした一見小さな“差”が、日々デスクワークに取り組む社員のパフォーマンスに中長期的に影響をおよぼすことは大いに考えられるでしょう。
さらに、2015年12月の労働安全衛生法改正で企業に「ストレスチェック」が義務付けられたことで、社員のストレスを軽減して満足度を高めることは企業全体の目標にもなっています。業務環境を改善する上では、向き合う時間が最も長いクライアント端末を改善するのが得策と言えるでしょう。
企業がPCを新規導入するコストは決して安くないかもしれませんが、その投資はきっと業績や社員のやる気になって返ってくるはず。あなたの会社でも、3〜4年前に購入したままになっているPCを見直し、社員の集中力を引き上げる最新PCの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
※本実験は被験者の体調や機器との相性などによって結果が左右される可能性があります。あくまで参考結果としてご覧ください。
薄く、軽く、フレキシブルに。デルは高性能な法人向けノートPC「Dell Latitude 13 7000シリーズ」や、超薄型・高性能な法人向け2-in-1タブレット「Dell Latitude 12 7000シリーズ 2-in-1」などの提供を通じ、ビジネスパーソンの生産性を高める自由な働き方を支援しています。
時代とともにベストな働き方は変わっていくもの。デルは日本の自社オフィスで、効率と満足度を高めるためのさまざまなワークスタイルを実践。職種や仕事内容が異なる社員1人1人に最適な働き方を追求しています。
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