営業アシスタントの女性が「大企業の重役」になるまでの軌跡
出産・育児乗り越えた発想“Find a Way”とは?

2017年04月12日 10時00分 更新
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 近年、「働き方改革」「女性活躍推進」といったキーワードが世間で大きく取り沙汰されるようになり、政府主導によるワークスタイル変革の掛け声が企業の現場にも徐々に届くようになってきた。今さら言うまでもなく、これから本格的な少子高齢化時代に突入する日本にとって、働き方改革による生産性向上は国家を挙げた重大テーマであるといえる。

 一方、「ワークスタイル」という言葉すらまだ浸透していなかったころから、時代を先取りしたワークスタイルを実践してきた人たちもいる。デルで常務執行役員 クライアント・ソリューションズ統括本部 統括本部長を務める山田千代子さんも、その1人だ。山田さんがデルに入社したのは、今からさかのぼること23年前。今でこそ同社のエグゼクティブとして活躍する山田さんであるが、入社当初は営業アシスタントとしてキャリアをスタートさせたという。

 「中途入社した当時、日本法人はまだ立ち上がったばかりでした。営業アシスタントとして採用されたのですが、勝手が分からないことばかりの毎日でした」。山田さんはどのようにして、大企業であるデルで常務として活躍するまでに至ったのか。これまでの歩みを聞いた。

先輩から「もう帰っていいよ」と言われた、かつての日々

 「私はデルの日本法人の初期メンバーとして入社しました。しかし、もともと営業系業務は未経験でしたので、入社当初は勝手が分からないことばかり。先輩の営業マンからは、顔を合わせるたびに『(任せられる仕事がないので)もう帰っていいよ』と言われる始末でした」

 しかしそんな中、山田さんは日々の仕事の小さな改善をコツコツと積み重ね、徐々に周囲から戦力として認められるようになる。例えば、電話の伝言メモをただ積み重ねて渡すだけでなく、重要度別に仕分けして渡す。お客様からの電話問い合わせに対しては、単に質問に答えるだけでなくプラスアルファの情報を必ず付け加える。このような小さな取り組みを続けていった。

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デルで常務執行役員 クライアント・ソリューションズ統括本部 統括本部長を務める山田千代子さん

 「ささいに見える作業であっても、大切でない仕事など決して存在しません。そこでパフォーマンスを出せば、必ず評価してくれる人がいます。評価されないということは、何かが足りないということなのです」

 こうして少しずつパフォーマンスを上げていくうちに、徐々に仕事が山田さんの周りに集まってくるようになった。気が付くと、高い成績を上げる営業担当として活躍するようになっていた。

 しかし、それでも、その後のキャリアが決して順風満帆というわけではなかったという。現場の一営業担当から、チームのマネジャーを任されるようになった段になると、大きな壁にぶつかった。

新米マネジャーが直面した「壁」 そのとき……

 「部下一人ひとりの個性や適正を無視して、全員に対して自分がしてきたことと同じレベルを要求してしまったのです。これでは当然チームはうまく回りませんし、実際に部下から厳しい評価を突きつけられ、ショックを受けたこともあります」

 この窮地を救ってくれたのが、当時の上司からのアドバイスだった。「批判が出るということは、それだけ期待されているということだ」。この一言で、「そうだ、真面目に仕事ぶりを評価してくれるということは、自分にはまだ見込みがあるのかもしれない」とポジティブに考えられるようになったという。

 その後、部下一人ひとりの個性や得手・不得手に合わせた指導や育成を心掛けることで、チーム全体のパフォーマンスアップを実現。さまざまなチームのマネジャー職を経て、ついには複数のマネジャーを指揮するディレクターに昇進した。それからも、壁にぶつかるたびに上司のアドバイスを素直に聞いてみることで、突破口を見出してきたという。

 「上司には厳しいこともいろいろと言われましたが、今振り返っても8割がたは正しいことを言っていたと思います。それらの内容を素直に聞いて、その通りにやってみることで自分の引き出しを増やした結果、キャリアアップを実現してきたのだと思います。逆に人の話を素直に聞かず、自分のやり方にこだわりすぎてしまう人は、どうしても途中で成長が止まってしまうように思います」

仕事と出産・育児は「選択するもの」でも「両立させるもの」でもない

 デルのエグゼクティブとして多忙な日々を送る山田さんはまた、2児の母としての顔も持つ。第1子を授かったのが、ちょうどマネジャー職に就いたころのこと。仕事は多忙を極めていた。さぞかし仕事と育児の両立に苦労したと思いきや、「仕事と出産・育児のどちらかを選ぶという発想は、みじんもありませんでした。さらにいえば、両立という考えすら持っていませんでしたね」と当時を振り返る。

 「出産や育児以外にも、人生には介護や転勤などさまざまな転機が訪れます。全てで及第点を取るのは無理です。ですから、全てを完ぺきにこなそうとするのではなく、『それぞれの部分でプラスマイナスあっても、全体としてうまくいっていればよし』とするぐらいでちょうどいいのではないでしょうか。どのみち人生は思い通りに運ばないものですし、まだ起こってもいないことを必要以上に心配するより、まず進んでいったほうがよいと思います」

 とはいえ、そのときどきでは育児の時間を捻出するためにさまざまな工夫も凝らしたという。例えば、朝、子どもの保育園の送り迎えの準備時間を短縮するため、前日夜から子どもにあらかじめ翌日出掛けるときの服装で床に入らせることもあった。普通ならなかなか思いつかないこうした発想も、普段の仕事の中からヒントを得ることが多かったという。

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 「かつてフランス人の上司の下についていたことがあるのですが、彼の口癖が“Find a Way”でした。彼はよく『日本人はすぐ“できない理由”を並べてあきらめてしまうが、探せば絶対に道は見つかるはずだ』と話していたのがとても印象に残っています。仕事にせよ育児にせよ、一生懸命道を探せば、案外解決法は見付かるものです」

 普段の仕事の中で、個々のタスクをこなすために要した時間を記録しておき、後に自身のパフォーマンスを振り返ってみる「セルフトラッキング」という手法も、仕事以外の場面で大いに役立っているという。

 山田さんは現場の営業担当だったころ、上司のアドバイスを受けてセルフトラッキングを実践。自身の仕事内容を細かく記録・分析し、改善を積み重ねることで着実にパフォーマンスアップを果たしてきた。これを会社の外でも実践し、1日の時間の使い方を記録して精査することで、家にいるときの“隙間時間”や通勤時間中にも、ある程度の量の仕事がこなせるようになったそうだ。

 さらには、近年のITツールの進化も、こうした働き方の実現を大きく後押ししている。スマートデバイスやクラウドの普及で、かつてはオフィスでしかできなかった仕事のかなりの部分が、社外でもこなせるようになってきた。こうしたツールを活用しながら、例えば家事の合間にメールチェックを済ませるなど、かつては不可能だった柔軟な働き方ができるようになったという。

 山田さんはこれに加え、「積極的に周囲に助けを求めることも大事では」と現役の子育て世代にアドバイスを贈る。

 「私も両親にかなり家事や育児を手伝ってもらいましたし、身近に手伝ってくれる人がいるのといないのとでは事情が異なってくると思います。それに育児は永遠に続くものではなく、大変なのは一時だけです。その間は周囲の人々に甘えたり、延長保育などの手段も積極的に取り入れたりして乗り越えるのは有効なやり方であると思います」

人が活躍するための「働き方」 そのヒントは

 長らく勤めるデルという会社自体が働き方改革に積極的に取り組んでいることも、山田さんのキャリア形成に大きく影響しているという。例えば同社では、育児休暇から復職した社員が場所にとらわれない働き方ができる制度やIT環境が整っている。

 また同社では、平手智行社長が率先して働き方改革をリード。労務制度はもちろんのこと、より社員が働きやすく業務効率が上がるようなオフィスデザインにも取り組んでいる。例えば同社オフィスの一部のフロアは、カフェのようなオープンスペースになっており、社員が自由に仕事を行ったり、社員同士でコミュニケーションしたりできるミーティングスペースが点在する「コラボレーションフロア」として利用されている。

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新オフィススペースの一角

 「このオフィスデザインにどれほどの効果があるのか、個人的にはやってみるまで分からない部分もありました。しかし、いざ導入してみると社員同士の自由なコミュニケーションが促進され、これまでなら会議室の予約が取れなくて後ろ倒しになっていた案件も、よりスピーディーに進められるようになりました」(山田さん)

 こうしたデル社内での取り組みも経て、山田さんは今、同社のクライアント企業が多様な働き方を実現するための手助けができればと考えているという。

 「このような大々的な施策の導入は、やはりトップダウンで進めないと難しいでしょう。一方、ITについては若手社員のほうがむしろ詳しく、彼ら・彼女らの声を聞きながら目的と方法を見極めていく必要があります。働き方改革の取り組みがなかなか進まない企業は、まずは経営層の方々がその意義を理解し、現場のニーズを聞き入れた上で最適な施策を検討することが先決ではないでしょうか」

 一方、現場がどのような働き方を実践したいと考えているかは、職種や仕事の進め方によって大きく異なる。そこで同社では、多様な働き方に応じてさまざまな種類のデバイスを提供している。主に自席で仕事を行う人向けにはデスクトップPC、社内で会議が多く頻繁に移動しながら仕事をする機会が多い人には高性能ノートPCや2-in-1端末、外回りが多い人には薄型軽量のノートPC、クリエイティブな作業に従事する人には高性能ワークステーションというように、全7種類の働き方に適した製品を提供しているという。

 「多様な働き方を支えるには、それぞれの働き方に最適なツールが必要です。その点、多様な製品ポートフォリオをそろえるデルなら、あらゆる企業、あらゆる現場の働き方改革に貢献できるはずです。多くのITベンダーがポートフォリオをどんどん削っていく中、逆にデルが拡充の方向に向かっているのはそのためです」

 これからの企業にとって働きやすい環境を提供することは、社員のロイヤリティーを高め、優秀な社員を自社につなぎとめる上でも重要な意味を持ってくる。若い労働人口が今後ますます減っていく中、優秀な人材を獲得するためには、企業の経営層やIT部門は若手の声を積極的に拾って、働き方改革にどんどん反映させていくべきだと山田さんは提言する。

 「現状の仕組みを変えることに、企業はどうしても消極的になりがちです。しかし取り組む前には難しく大変そうに見える変革でも、今ではさまざまな技術やツールがそろってきていますから、必ずやりようはあります。あきらめずに“Find a Way”を続けていけば、道は開けるはずです。デルは企業の多様なニーズにお応えできるさまざまな製品やソリューションをラインアップしていますから、きっとそうした企業のお力になれます。ぜひお気軽にご相談いただければと思います」(山田さん)

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「あきらめない方法」がきっとある 働き方に合わせた選択肢を

職種や仕事のスタイルによって最適なITツールは異なるもの。現状のデバイスが合わずに不便なままあきらめていては、なかなか生産性を上げることはできません。

デルは、小型軽量・スタイリッシュで高性能な法人向けPC「New Latitude 13 7000シリーズ」や、第7世代インテル® Core™ iプロセッサを搭載した超薄型・高性能な法人向け2-in-1タブレット「New Latitude 5285 2-in-1」など、全7種類の働き方に合わせた多様なデバイスを用意。あらゆるビジネスパーソンが、不自由なく実力を発揮できるIT環境の実現を支援しています。

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Intel Inside®
飛躍的な生産性を

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提供:デル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2017年5月16日

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