走りながらUstream配信 東京マラソンに“実況ランナー”
「まるで一緒に走っているかのよう」――東京マラソンで、iPhoneを使い、走りながらUstreamなどで映像をライブ配信するランナーが登場、Twitterなどで注目を集めた。
2月28日に都内で行われた東京マラソンで、iPhoneを使い、走りながらUstreamなどで映像をライブ配信するランナーが登場し、注目を集めた。テレビ中継とは異なる市民ランナー目線の映像のライブ感にTwitterなどで応援が盛り上がり、「まるで一緒に走っているかのようで感動した」といった感想も寄せられた。
英国出身で、日本をテーマにした英語ポッドキャストなどを運用しているジョセフ・テイムさん(@Tamegoeswild)は、3台のiPhoneを装備して出走。1台は頭に取り付けて自らが走る様子や沿道の様子をとらえ、もう1台はGPSで走っている場所をリアルタイムに把握しネット地図に公開、もう1台でTwitterを確認しながら、約5時間で完走した。
Ustreamを通じ、視聴者に英語で周囲の景色を説明したり、沿道やTwitterの声援に応えながら走った。Twitterでは「がんばれ!」「もうちょいだ!」など応援が次々に投稿され、ゴール直前にはUstreamを1500人以上が視聴、ゴールの瞬間を見守った。完走した後テイムさんは、UstreamやTwitterで応援へのお礼を述べていた。
テイムさんは自らのサイトに設置した東京マラソン特設ページで、「わたしはラッキーにも東京マラソン出走者に選ばれたが、応募したものの当選しなかった人も24万134人いる。落選した人々が、マラソンの興奮や痛みを自宅から経験できるよう、ライブ配信しようと考えた」と説明している。
@t182さんも、走りながらiPhoneでUstream配信したり、位置情報や周囲の写真をTwitterで更新。@3ign0n(TAKEDA hiroyuki)さんもiPhoneを使い、「TwitCasting」で走る様子をライブ配信。視聴者から「自分も走っている気分になれて嬉しい!」などリプライが届いていた。
東京マラソンは都庁前をスタートし、東京ビッグサイトがゴール。藤原正和さんが2時間12分19秒でマラソン初優勝を果たした。
関連記事
- 「開会式なう」 バンクーバー五輪、選手が会場からTwitter
2月12日にバンクーバーで開幕した冬季五輪の開会式で、出場選手が会場からTwitterを写真付きでリアルタイムに更新し、舞台裏の様子や会場の雰囲気を伝えた。 - テレビとUstとTwitterが“共演” NHK「ねとすた」最終回のカオス
5日に最終回を迎えたNHK BS2「ザ☆ネットスター!」の打ち上げでは、テレビとUstreamとTwitterがからまり、ねとすたらしいカオスが繰り広げられた。 - “見に行くだけ”も楽じゃない 「東京マラソン」応援記
記者が東京マラソンに出場した。我々もE記者の姿を追って、東京のあちこちを必死に飛び回った。E記者が走りながら撮影した東京の名所も必見! - 「分娩室なう」 Twitterで出産実況の夫増える
妻の出産中、分娩室にノートPCや携帯電話を持ち込んでTwitterに書き込む夫が増えている。自分の出産をTwitterで実況する女性も。 - iPhone 3G/3GSでストリーミング動画中継――「Ustream Live Broadcaster」
iPhoneで簡単に動画中継ができる「Ustream Live Broadcaster」が公開された。iPhoneで動画を撮影し、リアルタイムで全世界に配信できる。動画撮影機能を持たないiPhone 3Gでも動画が撮影できる。 - Twitterとテレビの“力”、その違い 津田大介さんなど議論
テレビはマスに届くが、Twitterはじわじわ広がる――津田大介さんやフジテレビの福原伸治さんなどが、Twitterと他メディアの関係などについて議論した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.