Macユーザーから金銭を脅し取ることを狙った「ランサムウェア」のコンセプト実証(PoC)コードが出回っているという。Mac向けのセキュリティ製品を手掛けるIntegoは3月16日のブログでこの問題を取り上げ、「今のところ危険はないが、いずれMacも標的になる」と解説している。
ランサムウェアはユーザーのファイルを勝手に暗号化するなどして開けなくしてしまい、「取り戻したければ身代金を払え」と要求するマルウェア。Windows PCを狙った攻撃はこれまでに何度も浮上している。
一方、Macを狙ったランサムウェアについてIntegoは「現時点で出回っているのは暗号化部分のPoCであり、脅迫を成功させるためには出来のいいトロイの木馬と組み合わせる必要がある」と解説する。同社で調べたところこのPoCには、Appleが開発者向けソフトで提供しているコードが使われていることが分かったという。
ここ数年でMacユーザーがトロイの木馬に感染するケースは増えているため、これは現実の脅威にもなり得るが、現時点で恐れる必要はないとIntegoは見る。ただしこうしたランサムウェアが話題になること自体、いずれMacも標的になることを予想させるものだと指摘した。
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