「漫画の性的描写」でApp Storeからアプリと開発者アカウント削除 アプリメーカー、Appleと「協議中」
スマホアプリの開発を行うNagisaが「一般漫画作品の一部にある性的描写」を理由に米Appleにデベロッパーアカウントを停止された。今後の対応は「協議中」という。
スマートフォンアプリの開発などを行うNagisa(東京都目黒区)がこのほど、AppleからApp Storeの開発者アカウントを停止され、全アプリが削除される事態に陥っている。19日にはアプリの新規ユーザー受け付けとアップデートも停止。同社によると、Appleと今後について協議しているが、アカウント再開のめどは立っていないという。
同社はプライベート日記アプリ「Livre」、電子書籍アプリ「マンガ無双」「マンガ姫」、動画作成アプリ「SLIDE MOVIES」などを開発・運営し、累計ダウンロード数は1000万以上という。
同社によると、App Storeのデベロッパーアカウントが停止されのは10月7日。9日には全アプリがストア上から削除されていることを確認し、「企画、運営するアプリケーションに掲載されているコンテンツの一部にガイドライン違反があったためだと推測される」と発表していた。
Appleからは「一般漫画作品の一部にある性的描写等」の指摘を受けたという。これを受け、全作品のチェック体制の構築や該当する作品の削除などについて対応を進めているとしていた。成人向け漫画を配信していたという一部指摘もあるが、同社は「出版社からご提供いただいた一般漫画作品のみを追加、掲載していた」という。
19日にはiOSアプリの新規ユーザーの受け付けを停止し、アップデートも一時停止すると発表。同社担当者によると、「今後のアカウント再開、アプリ再開についてのめどは未定。社内、対Appleの両方で協議を進めている段階」という。
Appleは配信アプリの内容と規約順守について厳しい態度で臨んでおり、8月末にミクシィの人気アプリ「モンスターストライク」がApp Storeから削除されたこともあった。
関連記事
- 「モンスト」App Storeに復活
App Storeから消えていた「モンスト」が、30日朝までに復活した。 - 「モンスト」App Storeから消える
人気ゲーム「モンスト」iOS版がApp Storeから消えた。同アプリの「シリアルコード」機能をAppleが問題視し、ストアから削除した可能性がある。 - 人気ゲーム「リア充爆発しろ!」が「暴力行為」でAppleからリジェクト 「リア充絶滅しろ!」に改名して復活
人気ゲームアプリ「リア充爆発しろ」が「暴力行為」を理由にAppleからリジェクトされ、ストアから一時消えていたが、「リア充絶滅しろ」に改名し、内容も修正して復活した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.