Microsoft、顔認識技術応用の“あなたを犬に例えると”ツールを公開
Microsoftが昨年公開の顔写真から年齢と性別を当てるサービスに続けて、写真からどんな犬に似ているかを判定するWebサービスを公開した。サティア・ナデラCEOは「真剣で非常に知的なジャーマンシェパード」という判定だった。
米Microsoftは2月11日(現地時間)、犬や人間の顔写真をアップロードすると、最も似ている犬種やその性格を示すサービス「What-Dog.net」を公開した。同社の技術インキュベータープロジェクト「Microsoft Garage」で開発したもの。
同社は昨年5月、顔写真から年齢と性別を判定するWebページ「How-Old.net」も公開している。これらは、同社のクラウドベースの機械学習ツール「Azure ML」やビジネス分析ツール「PowerBI」のデモのために提供しており、ディープニューラルネットワーク技術を利用している。
利用方法は、あらかじめ判定したい顔写真ファイルを用意しておき、「Use your own photo」をクリックしてファイルをアップロードするだけ。例えばMicrosoftのサティア・ナデラCEOの写真をアップロードしたところ、ジャーマン・シェパードという判定で「常に忙しくしており、真剣で非常に知的」という説明だ。
米Twitterのジャック・ドーシーCEOはボーダーコリーで「非常に運動好きで、眼差しが鋭く、非常に知的」という判定だ。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOはイングリッシュコッカースパニエルで「社交的、何度も言い聞かせる必要がある、運動神経がいい」。
同じ人物でも写真によって異なる結果になるという。
このサービスにはiOSアプリもある(本稿執筆現在、日本では公開していない)。いずれも本来は、犬の画像からその犬の犬種や性格を検索するためのサービスで、顔判定はお楽しみのための追加機能だ。
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