火星が地球に最接近する「スーパーマーズ」が、5月31日に観察できる。国立天文台によると、直近10年間で最も近い距離となり、大きく明るく見える「観察の好機」という。
太陽系で地球の1つ外側の軌道にある火星は、約780日(約2年2カ月)の周期で地球に接近を繰り返している。地球の軌道は円に近い形だが、火星の軌道は少しつぶれた楕円形をしているため、接近する位置や距離が毎回異なる。
31日には、約7528万キロと直近10年間で最も近い距離まで近づく。火星の直径は地球の半分程度と小さく、遠い時は表面の観察が難しいが、地球に再接近する前後数週間は大きく見えるため、観察の好機になるという。
今回の距離まで近づくのは、2005年11月20日以来。2018年には、火星と地球の距離は5759万キロまで接近するという。
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