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NASA、火星有人探査に向けて宇宙飛行士を米国で公募開始 2017年春に選抜結果発表へ
米航空宇宙局(NASA)が火星有人探査を視野に入れた宇宙飛行士の公募を米国で開始した。採用された候補者は訓練の後、BoeingやSpace Xが開発中の有人宇宙船での飛行や国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在などのミッションに従事する。
米航空宇宙局(NASA)は12月14日(現地時間)、新たな宇宙飛行士候補の公募をオンラインで開始した。「NASAの火星への旅をサポートしてくれる才能ある男女を募集する」という。応募できるのは米国民のみ。公募は2月18日までだ。
米国民であることに加え、工学、生物科学、自然科学、コンピュータ科学、数学のいずれかの学士号を持ち、健康であるなど多数の条件がある(詳細はこちら)。
選抜結果は2017年半ばに発表する見込み。宇宙飛行士候補者は、同年秋から訓練を受けることになる。宇宙飛行士になると、NASAが2030年の実現を目標に進めている有人宇宙探査の実現に向けて、米Boeingと米Space Xが開発中の宇宙船での国際宇宙ステーション(ISS)への飛行・滞在、NASAが開発中の宇宙船「Orion」のテスト飛行などのミッションに従事することになる。
年俸は6万6026〜14万4566ドル(約799万〜1749万円)。勤務地はテキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターだ。
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