Evernote、無料版の同期端末を2台までに制限し、有料版は値上げ
Evernoteが、サービスを広告非表示のまま改善していくために、有料プランの「プラス」と「プレミアム」を値上げ(年額で約1000円)し、無料の「ベーシック」で同期できる端末を2台に縮小すると発表した。
米Evernoteは6月28日(現地時間)、一般ユーザー向けの料金プランの変更(「プラス」と「プレミアム」の値上げ)と無料版「ベーシック」の機能縮小を発表した。既存ユーザーへの反映は、段階的に通知し、行うとしている。なお、ビジネスプラン「Evernote Business」は今回の変更の対象外だ。
無料版では、従来はノートを複数の端末で同期できたが、今後は同期できる端末が2台だけになる。現在2台以上の端末で同じEvernoteアカウントでログインしているユーザーは、端末設定ページで2台を選んでログアウトする必要がある。
端末として数えるのは、以下のもの。Webアプリ版(Evernote Web)は数に入らないので、デスクトップではWebアプリを使うことにすれば、例えばPCとスマートフォンとタブレットで同期できる。
- Evernote for Windows
- Evernote for Mac
- Evernote for iPhone、iPad、iPod touch
- Evernote for Android
- Evernote for BlackBerry
- Evernote for Windows Phone
- Evernote on Android Chromebook
- Evernote on desktop virtual machines of Mac and Windows
有料プランは、プラスの年額料金が2000円から3100円に、プレミアムは4000円から5200円に値上げされる。FAQによると、有料プランユーザーには2週間以内に通知メールが届くという。
Evernoteはこの変更について、Evernoteを広告非表示のまま、また、ユーザーデータを(広告企業などに)販売しないまま改善していくためには、時間、エネルギー、資金が必要だと説明した。
変更履歴:日本語のFAQが追加されたので、それに沿って有料ユーザーへの告知の部分を修正しました。[2016/6/29 10:50]
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