Microsoft、Evernote→OneNoteのデータインポートツールを公開
Microsoftのマルチプラットフォームのメモアプリ「OneNote」に、やはりマルチプラットフォームの「Evernote」のメモをインポートするためのWindowsアプリが登場。Mac版も数カ月中に公開の予定だ。
米Microsoftは3月11日(現地時間)、米Evernoteのメモアプリ「Evernote」のメモデータを自社メモアプリ「OneNote」にインポートするためのWindows版アプリ「OneNote Importer」をリリースしたと発表した。Windows 7以降で利用できる。Mac版も数カ月中にリリースする計画という。
Windows版は、こちらのページから無料でダウンロードできる。
OneNoteは、Officeスイートに含まれるメモアプリ。現在Windows、Mac、Android、iOS版を無料で入手できる。インポートツールでEvernoteからインポートしたデータは、対応するすべてのプラットフォームのOneNoteで閲覧・編集できるようになる。
Microsoftはこのツールをリリースした理由を「OneNoteの魅力を認めるEvernote愛用者がOneNoteへの移行をためらう理由が、これまでのアイデアや情報のすべてがEvernoteに蓄積されていることだと知ったから」としている。
OneNoteとEvernoteには、手描きや音声のサポートなど共通する機能が多い。MicrosoftはインポートツールのWebページに、両者の比較表を掲載している。
Microsoftは、OneNoteは無料な上、Officeのアプリ(Outlook、Word、Excel、PowerPoint)とシームレスに連係するとアピール。個人用「Office 365」の加入料は年額69.99ドルで、年額49.99ドルの「Evernote Premium」より高くはあるが、使い慣れたアプリ+1TBのストレージが使えると説明する。
ツールの具体的な使い方はこちら(本稿執筆現在、まだ日本語版はない)。インポートを実行する前に、Windows版Evernoteをインストールし、最新のノートが同期されていることを確認するよう勧めている。
Evernoteは昨年10周年を迎え、その時点でユーザー数は1億5000万人以上。現在株式公開に向けて企業向けサービスにシフトしているところだ。
米Appleも、「OS X El Capitan」の次期バージョンにEvernoteのデータ取り込み機能を追加するとみられている。
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