ニュース
信号のない横断歩道、歩行者が渡ろうとしても「止まらない」車9割 JAF調査
信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしていても、9割以上の車が止まらない――JAFがこんな調査結果を発表した。
信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしていても、9割以上の車が止まらない――日本自動車連盟(JAF)がこのほど、こんな結果を発表した。全国94カ所で調査したところ、半数以上の調査地点で停止率は5%未満と、「課題の大きさが浮き彫りになった」としている。
道路交通法では、信号機のない横断歩道で、横断しようとする歩行者がいるときは、横断歩道の前で一時停止し、歩行を妨げないようにしなくてはならないと定めており、違反した場合は3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金が課せられる。
JAFは8月15日〜9月1日、信号機が設置されていない片側1車線の横断歩道(各都道府県2カ所ずつ・計94カ所)で、午前10時〜午後4時(雨天除く)に調査した。JAF職員が渡ろうとしたところ、通過した車両(自家用自動車または自家用トラック)1万26台のうち、一時停止した車はわずか757台(7.6%)。半数以上に当たる48カ所の調査地点での停止率は5%未満だったという。
JAFが6月に実施した交通マナーに関するアンケート(有効回答6万4677件)で、「信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしているのに一時停止しない車が多い」に「とても思う」と回答した人が全体の43.7%いたことから、実態を把握するため調査した。
関連記事
- 交通量多い道でポケモン出ないようにして――大阪府などが要請
大阪府と大阪市・堺市は、「Pokemon GO」を運営元に対して、府内の交通量の多い道路や交通事故の多い交差点にポケモンを出さないよう要請した。 - 高速道路にポケモン出現させないで 首都高など6社が要請
高速道路会社6社が、「Pokemon GO」で高速道路上にポケモンが出現しないように、開発・運営元のNiantic、ポケモン、任天堂に要請書を提出した。 - 車の危険運転シーンをAIで自動検知 NTT Comらが実験成功
車両から取得したさまざまなデータを基に、人工知能で危険運転シーンを自動検出する実験にNTT Comらが成功。 - “死角”を減らすルームミラー 後方カメラの映像表示 村上開明堂が開発
車内のルームミラーに、車の後方をカメラで撮影した映像を表示するシステムを、村上開明堂が開発した。後方下部や側方などの死角を減らせるという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.