Microsoft決算、Azureは倍増、Windowsは横ばいの増収減益
Microsoftの7〜9月期決算は、売上高は前年同期比0.4%増、純利益は4.3%減だった。Azureを含むクラウド部門が好調だったが、Windowsは横ばいだった。今週新製品発表とうわさのSurfaceは38%増と好調だ。
米Microsoftが10月20日(現地時間)に発表した2017年第1四半期(2016年7〜9月期)決算は、売上高が前年同期比0.4%増の204億5300万ドル、純利益は4.3%減の49億200万ドル(1株当たり60セント)の増収減益だった。非GAAPベースの売上高は223億3400万ドル、純利益は59億8900万ドル(1株当たり76セント)。Azureなど、法人向けクラウドサービスが寄与した。
非GAAPベースの売上高と純利益はいずれもアナリスト予測(売上高は217億ドル、非GAAPベースの1株当たりの純利益は68セント)を上回った。
サーバやAzureを扱うIntelligent Cloud部門の好調が続く。Azureの売上高が116%(2倍強)増、「Enterprise Mobility」の顧客は85%増の約3万7000件で、インストールベースでは2.5倍という。部門全体の売上高は8%増の63億8200万ドルだった。
OfficeとDynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は6%増の66億5800万ドルだった。企業向けの「Office 365」の採用が40%増加し、売上高が51%増加した。企業向けOffice 365のMAU(月間アクティブユーザー数)は40%増の8500万人。一般向けのOffice 365の加入者数は2400万人という。
一方、WindowsはOEM、市販製品ともに売上高は横ばいだった。同社は9月、「Windows 10」の月間稼働端末(monthly active devices)がようやく4億台を超えたと発表した。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は2%減の92億9400万ドル。ハードウェアは、Surfaceは38%増と好調だったが、スマートフォンが72%減、Xboxも5%減だった。Xbox LiveのMAUは21%増の4700万人。TACを除いた検索の売上高は9%増だった。
同社は10月27日にSurfaceシリーズの新モデルを発表するとみられている。
6月に買収を発表したLinkedInについては、買収完了は2017年第2四半期(10〜12月)を見込むとした。LinkedInはProductivity and Business Processes部門になる。
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