キャスタリアは、米Evollveが開発する教育用ロボット「Ozobot」(オゾボット)の日本正規代理店契約を結び、2016年11月から国内向け販売を開始した。Ozobotはてのひらに乗るサイズで自走する超小型ロボットで、描かれた線の色によってその上を移動する走行パターンを変えることができる。
子どもたちがPCを使わない「アンプラグド」な環境でプログラミング教育の基礎から学習するのに適しており、米国や韓国では教育現場に導入されていると、キャスタリアの山脇智志社長は説明する。「6歳から9歳の子どもたちが夢中に取り組んでいる様子を実際に見てきた」と山脇社長。
Googleの「Google Blockly」をベースにした 「OzoBlockly」で複雑なプログラミングをしたり、JavaScriptを学習できるプレビューモードもブラウザ上で可能。作成したプログラムはロボット本体にディスプレイの発光で転送される。macOS、Windows、Linux、iOS、Androidなどさまざまなプラットフォーム上で動作する。
今回販売されるのは、「Ozobot bit」という第2世代の製品。35分の充電時間で1〜2時間程度動作する。定価は9800円だが初回販売は8800円(税込み配送料込み、100台限定)でAmazon.co.jpで販売される。カラーはクリスタルホワイト、チタンブラックの2種類。
キャスタリアは モバイルラーニングプラットフォーム「Goocus」を企業や教育機関に提供している教育ベンチャー。 プログラミングを必修科目とした日本初の広域通信制高校「コードアカデミー高等学校」の運営にも関わる。同社は上越教育大学と共同で実施している初等レベルのプログラミング教育指導者養成履修講座「CodeEdu/」(コードエデュ) でもOzobot Bitを使ったコースを用意している。
関連記事
- 「太陽の塔」内部の生物模型の中に“ロボット”がいた──その動く姿を入手した
想定の160倍もの応募があったという「太陽の塔」内部の一般公開が行われた。だが46年前の初公開時、その光景は現在とまるで異なっていたようだ。 - 東京駅に対話型ロボット 駅構内や観光名所を外国人に案内 10月から
東京駅で日立製ロボット「EMIEW3」が周辺施設などを案内する実証実験が10月にスタート。日本語、英語、中国語に対応する。 - クラウド経由でロボットを賢く NTT東日本「ロボコネクト」始動
コミュニケーションロボットに会話機能などを追加できるクラウドサービス「ロボコネクト」をNTT東日本が発表。介護施設などでの活用を見込む。 - 人間に危害を加えるロボット登場
「ロボットは人間に危害を与えてはならない」――だが、あえて危害を与えるロボットが現れたら? 大きな問題提起がされた。 - 「AIBOに近しいロボットを」 ソニー、10年ぶりにロボット事業に参入
ソニーがロボット事業に再参入すると発表。2006年に撤退した「AIBO」以来、10年ぶりとなる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.