スターバックスのハワード・シュルツCEOが退任へ ハイエンドショップ開発に専念
Starbucksを世界的なコーヒーチェーンに育てたハワード・シュルツ会長兼CEOが4月にCEOを退任し、ハイエンドショップ「Starbucks Reserve Roasteries」プロジェクトに専念すると発表した。
米Starbucksは12月1日(現地時間)、会長兼CEOのハワード・シュルツ氏(63)がCEOを退くと発表した。会長には留まり、開発中のハイエンドショップ「Starbucks Reserve Roasteries」プロジェクトに専念する。
シュルツ氏は、1982年にStarbucksに入社し、翌年退社して自分のコーヒーショップを立ち上げた後、1987年にStarbucksを買収してCEOに就任した。同社を75カ国で2万5000店以上を経営するコーヒーチェーンに育てた。
後任には同社の社長兼COO(最高執行責任者)、ケビン・ジョンソン氏(55)が就任する。CEO交代は2017年4月3日に実施の予定だ。ジョンソン氏は米IBMや米Microsoftを経て米Juniper NetworkのCEOを務めた後、2014年にStarbucksの社長に迎えられた。
シュルツ氏は発表文で「Starbucksの小売り改革の次の波に集中するに当たり、7年間取締役を務め過去2年間は社長として私のパートナーを務めてくれたケビン・ジョンソンがCEOに就任してくれることを嬉しく思う。これにより、Starbucksのコア事業は今後も世界で成長を続ける」と語った。
Starbucks Reserve Roasteriesは、同社が本拠地シアトルに1号店を出したハイエンドなコーヒーショップ。コーヒー豆の焙煎工場を併設し、出来たてのコーヒー豆でのオリジナルブレンドのコーヒーを楽しめる。
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