スタバが「お茶」に本格参入 新ブランド「ティバーナ」展開 コーヒー、フラペチーノに次ぐ第3の柱に
スターバックスが新ブランド「TEAVANA(ティバーナ)」を展開。ティー市場に本格参入する。
スターバックス コーヒー ジャパンは9月28日、ティー(茶類)の新ブランド「TEAVANA(ティバーナ)」を10月3日から展開すると発表した。健康志向の高まりなどによって今後さらなる拡大が見込めるティー市場に本格参入し、同社の事業基盤である「コーヒ&エスプレッソ」「フラペチーノ」に次ぐ3本目の柱として新規顧客の創出を狙う。
ティバーナは、さまざまな種類の茶葉にフルーツ、ハーブ、スパイスなどをブレンドした商品に加え、これまでとは異なる抽出方法、素材などと組み合わせて作り上げるのが特徴。2013年から米国の店舗で展開しており、今秋から日本を含むアジア地域6200以上の店舗で販売する。
同ブランドの新商品第1弾は「ゆず シトラス & ティー」(Shortが390円、Tallが430円、Grandeが470円、Ventiが510円、いずれも税別)。ピンクグレープフルーツをはじめとしたさまざまなシトラスフルーツに、ゆずの果皮を合わせた。ゴールドカラーの見た目、ゆずの香り、果肉の食感など「五感で楽しめる商品だ」という。
今後も新商品を開発していくほか、「アールグレイ」「ミントシトラス」「ほうじ茶」――など、同社既存のティーメニューも全て同ブランドに刷新する。
同社の水口貴文CEOは「世界のティーマーケットは、昨年の段階で1250億ドル(約12兆6000億円)規模に達している。今後も健康志向の高まりなどにより、市場は拡大していくだろう」として、「コーヒ&エスプレッソ」「フラペチーノ」に次ぐ第3の柱として同ブランドを育てていく考えだ。
「スターバックスの日本上陸20周年という記念すべき年に新ブランドを投入することができてうれしい。より多様なニーズに応え、新規の顧客を呼び込みたい」(水口貴文CEO)
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