東芝は5月31日、6月28日に開く定時株主総会で、2017年3月期通期の決算の報告ができないと発表した。5月15日に「見通し」として試算値を発表しているが、監査法人の承認を得るのに「まだ時間を要する」ため、確定決算を報告できないという。
株主総会では、17年3月期の業績見通しや決算作業の状況、「東芝メモリ」への外部資本導入などについて説明。取締役の選任議案と、エネルギー事業分社化についての議案を諮る。決算は、後日開く臨時株主総会で報告する計画だ。
有価証券報告書は法定期限の6月30日までに提出できるよう「最善を尽くす」としている。
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