ニュース
海底に眠る「伊58」らしき潜水艦、調査へ ニコ生でライブ配信
長崎県五島列島沖に「伊58」と推測される潜水艦が沈んでいる。その正体を突き止める調査の模様を、ニコニコ生放送で配信。
長崎県五島列島沖に沈んでいる潜水艦は、旧日本海軍の「伊58」なのか――ドワンゴは8月9日、その正体を突き止める潜水調査の模様を、ニコニコ生放送で8月22〜26日(予定)に放送すると発表した。
五島列島沖の水深200メートルには、第二次大戦後に米軍が処分した旧日本海軍の潜水艦24隻が眠っている。沈んだ場所は判明しているが、23隻は艦名が特定できておらず、ラ・プロンジェ深海工学会(福岡県北九州市)が調査を進めている。
番組では、このうち「伊58」と思われる1隻にターゲットを絞り、調査する様子を放送する。水中ロボットが捉える映像をライブ配信し、調査船に乗っている研究者が視聴者のコメントを閲覧・返答するという。同学会は伊58の調査に向け、クラウドファンディングサイト「academist」で資金を募っていた。
放送用の衛星通信システムは、情報通信研究機構(NICT)が提供する。超高速インターネット衛星「きずな」を経由して、五島列島沖の調査船とNICT鹿島宇宙技術センター(茨城県)との間で伝送速度10Mbpsの通信回線を構築するという。
関連記事
- 旧日本海軍「伊58」らしき潜水艦、見つかる クラウドファンディングで研究資金募る
長崎県五島列島沖で、海底に突き刺さった「伊58」らしき潜水艦が発見された。艦名を特定するため、研究チームがクラウドファンディングで資金を募っている。 - 「零戦おかえり」 日本の空でテスト飛行に成功
零戦のテスト飛行が、自衛隊の鹿屋航空基地で行われた。 - 深海1万メートルは“騒音”だらけ マリアナ海溝最深部で調査
深海は静かな場所だと思われがちだが、実際はクジラのうめき声やスクリューの音など、騒音に満ちている――そんな調査結果をNOAAが発表した。 - しんかい6500、クジラの遺骸から新種の深海生物41種を発見 「飛び石仮説」解明に一歩
JAMSTECの潜水調査船「しんかい6500」がブラジル沖で発見したクジラの遺骸に、深海生物41種類が生息していたことが判明。ほとんどが新種の可能性があるという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.