GoogleとWalmart、「Google Assistant」での音声ショッピングでAmazon.comに対抗
米小売大手のWalmartが「Google Express」に参加し、「Googleアシスタント」搭載の「Google Home」での音声によるショッピングサービスを9月に始める。Googleはまた、Expressの会費を無料にした。
米Googleと米小売大手Walmartは8月23日(現地時間)、“音声ショッピング”で提携したと発表した。Walmartの数十万点の商品を、音声AIアシスタント「Googleアシスタント」経由で購入できるようにする。サービスは9月中に「Google Express」経由で提供開始する。
Google Expressは、Googleが2013年から米国で提供しているオンラインショッピングサービス。専用アプリから商品を選んで発注すると当日あるいは遅くとも3日以内に商品が届く。Android端末や「Google Home」のGoogleアシスタント経由の音声での発注も可能だ。
既にCostocoやTargetなどの小売大手が参加しており、これにWalmartも参加する。
Googleはまた、年額95ドルあるいは月額10ドルだったGoogle Expressの会費をなくし、会員制ではなく、誰でも利用できる無料サービスにすることも発表した。
Walmartとの提携では、Walmartのオンラインショッピング用アカウントをGoogleアカウントとリンクさせることで、Walmartでの購入履歴をGoogle Expressで使えるようになる。
さらに、2018年にはWalmartの全米4700店舗と配送ネットワークを活用する“まったく新しい音声ショッピング体験”を展開するとしている。
音声ショッピングでは、米Amazon.comの音声アシスタント「Alexa」搭載の「Echo」シリーズが先行している。
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