「Google Home」に無料の通話機能 まずは米国とカナダで
GoogleのAIアシスタント搭載スマートスピーカー「Google Home」から一般電話に発信できるようになる。まずは米国とカナダで開始する。Wi-Fi経由なので無料だ。
米Googleは8月16日(現地時間)、AIアシスタント搭載のスマートスピーカー「Google Home」に無料の通話機能を追加すると発表した。まずは米国とカナダで提供を開始する。他国での開始予定は不明だ。
例えば「Hey Google、パパに電話して」と音声で呼び掛けることで、ユーザーの父親の電話に発信する。ユーザーのGoogleアカウントに登録してある連絡先に加え、国内の企業にも電話できる。Wi-Fi経由の通信なので、電話料金はかからない。なお、911(日本の110番に当たる)にはかけられない。
着信側には「Unknown」あるいは「No Caller ID」と表示されてしまい、誰からの着信か分からない。年内には、ユーザーがGoogleアカウントで登録している電話番号と紐付けてそれを表示するよう改善する計画という。また、「Google Voice」あるいは「Project Fi」のユーザーであれば、相手にその番号が表示される。
立ち上げ段階では通話は発信のみ。通話の終了も「Hey Google, Stop」などと音声でできるので、完全にハンズフリーで電話できる。1人の連絡先に複数の電話番号(固定電話とスマートフォン、など)を登録している場合は最初は指定する必要があるが、何回か同じ番号にかけていれば学習し、名前を言っただけで発信してくれるようになる。
Google Homeはマルチユーザー対応だが、音声でユーザーを認識するので、「パパに電話」などの関係性による命令も可能だ。
AmazonのEchoシリーズにも無料の通話機能があるが、こちらはAlexa搭載端末同士の通話のみで、電話には発信できない。
Google Homeは現在、北米の他、英、豪、仏、独で販売している。日本でも年内に発売の見込みだ。
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