モリサワフォントを使った「フォントドレス」、Adobeイベント会場に 約1カ月かけて制作
アドビシステムズ主催のクリエイター向けイベント「Adobe MAX Japan 2017」の展示ブースに、「フォントドレス」が登場した。
アドビシステムズ主催のクリエイター向けイベント「Adobe MAX Japan 2017」が11月28日、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催された。その展示会場で、キラキラとしたホログラム素材のドレスが現れた。近づいて見てみると、「あ」「ゆ」「ふ」などの文字が絡み合ってドレスができている。「フォントドレス」だ。
作ったのは、ファッションデザイナーの土居賢哲さん。モリサワから提供された約80の書体から選定し、制作したという。
カッティングプロッターを用いて手作業で一文字ずつ切り抜き、文字素材を作成。これらを組み合わせ、バランスを見ながらパッチワークを行い、約1カ月かけて完成したという。
フォントドレスは、9月に大阪で開催されたAdobe Creative Jamsに向けて作られたもの。同イベントに参加する名だたるクリエイターを前に「中途半端なグラフィックデザインや映像作品を見せても仕方がない」との思いから、「少し違う角度から文字を作品にしてみよう」と作られた。製品化は目指しておらず、「文字の表現の1つ」としての位置付けだ。
作品コンセプト
文字はどこにでもあり続け、文化が絶えない限り文字は普遍である。
文字は空気のような存在で、呼吸をする時に意識することがないのと同じで、
文字を目にし、違和感を覚えた時に、初めてその存在(形)を意識する。
文字は服と一緒で、日常であれ非日常(特別な日)であれ、毎日使う(目にする)。
そんな“当たり前”と、“当たり前じゃない”が文字と服を通じて表現する。」
(太田智美)
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