アドビシステムズ主催のクリエイター向けイベント「Adobe MAX」(米国時間18〜20日、ネバダ州ラスベガス)で、ひと際にぎわっていたブースがある。「Create」というブースだ。ブースの周りには長蛇の列ができており、待ち時間は1時間以上。その“アトラクション”を体験してきた。
真っ暗なブースに入ると、椅子に座るように指示される。目の前にはカメラとプロジェクターのようなものが用意されており、スタッフは横のPCで何か操作している。「目を閉じて」と言われ、数秒閉じるものの、周りが気になる。
入るまでは何をするブースか分からなかったが、どうやら来場者の顔にプロジェクションマッピングを行うようだ。参加者の顔を3Dマッピングし、そのマップに合わせてカスタマイズされたアニメーションを60秒間顔に投影。目を開けて確認しようとするも、そのまま目を開けていられないほどまぶしい。
今回は、約40点のイラストを作成。そのイラストを基に、ランダムでアニメーション化される。そのプロジェクションの様子を4Kのビデオで撮影したものがこれだ。
「『アートの一部になる』体験を提供できれば」――今回の展示について、アドビシステムズはこうコメントしている。
(太田智美)
筆者プロフィール
小学3年生より国立音楽大学附属小学校に編入。小・中・高とピアノを専攻し、大学では音楽学と音楽教育(教員免許取得)を専攻し卒業。その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。人と人とのコミュニケーションで発生するイベントに対して偶然性の音楽を生成するアルゴリズム「おところりん」を生み出し修了した。
大学院を修了後、2011年にアイティメディアに入社。営業配属を経て、2012年より@IT統括部に所属し、技術者コミュニティ支援やイベント運営・記事執筆などに携わり、2014年4月から2016年3月までねとらぼ編集部に所属。2016年4月よりITmedia ニュースに配属。プライベートでは2014年11月から、ロボット「Pepper」と生活を共にし、ロボットパートナーとして活動している。2016年4月21日にヒトとロボットの音楽ユニット「mirai capsule」を結成。
関連記事
- Adobe MAX 2017:アドビ、AIを使った「11の新技術」を発表 未来のAdobe製品に搭載される可能性も
11の新技術を、デモ動画を交えてレポートする。 - Adobe MAX 2017:人工知能「アドビ先生」を使った“未来のPhotoshop”がすごかった 音声操作も可能に
「ターミネーターではなく、ハリーポッター」――アドビシステムズは、同社の人工知能を「マジックのようなもの」と例えた。 - Adobe MAX 2017:Adobe Creative Cloudに4つのアプリケーション追加 クラウドベースの「Lightroom」、3D作成ツール「Dimension」など
製品版のバージョン1.0アプリとして新たに追加される。 - Adobe MAX 2017:ネオン看板の懐かしさが心くすぐる ラスベガスのNeon Museumに行ってきた
The Neon Museum Las Vegasに展示されている看板をフォトレポートする。 - 太田智美がなんかやる:iPhoneで撮影、Premiere Pro CCで編集された「シン・ゴジラ」を再現してみた
やるしかない。 - iPhoneとモバイル版「Lightroom」で証明写真を作ってみた
Adobe MAXの舞台裏で行われていたのは……? - Adobeが開発した人工知能「Adobe先生」の正体 何ができるのか
そのネーミングで日本を沸かせた「Adobe Sensei」だが、いったい何ができるのか。 - Adobeの新技術11連発まとめ 音声データをPhotoshopみたいに編集――“魔法の技術”にクリエイター歓喜
Adobeがひそかに開発している新技術。そのプレビューとして11の技術がお披露目された。 - Surface Studioの謎「Dialはどうやって吸着してるのか」に公式回答
磁石でディスプレイにくっついているという報道もされているが、担当者によればそうではないようだ。 - Adobeが人工知能「アドビ先生」発表 名前の由来は?
Adobe Systemsも人工知能に参入。その名はなんと「Adobe Sensei」だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.