「Windows 10 S」は単体エディションとしては終了し、「S Mode」に?
Microsoftが、UWPアプリしか使えない軽量OS「Windows 10 S」を次期Windows 10アップデートで終了し、各エディションの「S Mode」として提供するとThurrottが報じた。
米Microsoftが昨年発表した「Windows 10 S」は単体エディションとしてはなくなり、「S Mode」として各エディションで選択可能なモードになると、米Thurrottが2月2日(現地時間)、入手したMicrosoftの内部資料に基づく情報として報じた。
Windows 10 Sは、Microsoftが昨年5月に発表した、米Googleの「Chrome OS」のような“セキュアな”軽量OS。セットアップが簡単で、「UWP(Universal Windows Platform)」しかインストールできないようにすることで安全性を高めたのが特徴だ。
現在はOEMからの教育市場向け低価格PCや「Surface Laptop」のOSとして提供されている。いずれも「Windows 10 Pro」へのアップグレードが可能で、Surface Laptopについては3月末まで無料でアップグレード可能だ。それ以降は49ドル(日本では6900円)の有償になる。
Thurrottによると、3月実施見込みの「Windows 10」の次期アップデート(コードネーム:Redstone 4)でWindows 10 Sはなくなり、Microsoftはほぼすべてのエディションで「S Mode」を提供するという。
「Home」および「Education」ではS Modeから非S Modeへの移行は無料で、「Pro」では49ドルの有償になるという。
関連記事
- “Always Connected”な「Arm版Windows 10」ノート、ASUSモデルは599ドルから
Microsoftが「Always Connected PC」と呼ぶArmベースのSnapdragon 835搭載Windows 10ノートPCをQualcommのイベントで披露した。ASUSの「NovaGo」はLTEサポートでバッテリー持続時間は約22時間、価格は599ドルからだ。 - 「Windows 10 S」搭載端末、HPの275ドルのモデルなどが年内発売へ
軽量版Windows「Windows 10 S」搭載の企業向けノートPCがHP、Lenovo、Acer、富士通などから発売される。まずは10月にHPが「Stream 14 Pro」を275ドルで発売する。 - 「Surface Laptop」の「Windows 10 Pro」への無料更新、来年3月末までに延長
Microsoftが「Surface Laptop」の「Windows 10 S」から「Windows 10 Pro」への無料アップグレード期間を、当初の2017年12月31日までから2018年3月31日までに3カ月延長した。 - 「Surface Laptop」は「Windows 10 S」搭載で999ドル、6月15日発売
Microsoftは「Windows 10 S」搭載の13.5インチのオリジナルノートPC「Surface Laptop」を発表した。 - Microsoft、軽量OS「Windows 10 S」発表 「Chrome OS」対抗
Microsoftの「Chrome OS」対抗OSは「Windows 10 S」という名称で、189ドルからの「Windows 10 education PC」に搭載される。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.