“Always Connected”な「Arm版Windows 10」ノート、ASUSモデルは599ドルから
Microsoftが「Always Connected PC」と呼ぶArmベースのSnapdragon 835搭載Windows 10ノートPCをQualcommのイベントで披露した。ASUSの「NovaGo」はLTEサポートでバッテリー持続時間は約22時間、価格は599ドルからだ。
米Microsoftと米Qualcommは12月5日(現地時間)、ハワイで開催のQualcomm Snapdragon Summitで、Armプロセッサ搭載の初の「Windows 10」ノートPCを発表した。イベントでは米HPの「HP ENVY x2」と台湾ASUSの「NovaGo」が披露された。
両社は「COMPUTEX TAIPEI 2017」で、「Snapdragon 835 Mobile PC Platform」採用の「Windows 10」ノートPCが“間もなく”登場すると発表した。HPのENVY x2の出荷予定は“2018年春”になっており、ASUSのNovaGoについては予定は不明だ。
これらのPCはいずれもLTEをサポートし、バッテリー持続時間が長いことから、Microsoftは「Always Connected PC」と呼ぶ。搭載するOSはx86エミュレーションで稼働する「Windows 10 S」で、フル機能のWindows 10に(少なくとも出荷段階では)無料でアップグレードできる。
HP ENVY x2の主なスペックは、ディスプレイは12.3インチ、RAMは最大8GB、ストレージは最大256GB。LTEをサポートする。筐体はアルミでタブレットモードにもなり、スタイラスに対応する。1300万画素のリアカメラと500万画素のフロントカメラ付き。ポートはUSB Type-C×2で、microSDカードスロットがある。厚さ6.9ミリ、重さは約700グラム。バッテリー持続時間は、「オフライン動画を20時間再生可能」となっている。価格は発表されていない。
ASUS NovaGoは、13.3インチのディスプレイ、RAMは最大8GB、ストレージは最大256GB。タブレットモードにもなり、スタイラス「ASUS Pen」もサポートする。LTE対応。カメラは100万画素のフロントカメラのみ。ポートはUSB 3.1×2、HDMI×1、microSDスロット。サイズは316×221.6×14.9ミリで重さは1.39キロ。バッテリー持続時間は「1回の充電で22時間持続」としている。価格は4GB/64GBが599ドルから。
イベントには中国Lenovoは登壇しなかったが、Always Connected PCをCES 2018で発表するというアナウンスがあった。
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