LINE、独自ブロックチェーンでコイン発行 LINEポイントと交換できる「LINK Point」
LINEが独自開発のブロックチェーンを使ったコインを発行。日本向けには、LINEポイントと交換できる「LINK Point」をLINEユーザーに配布する。
LINEは8月31日、独自開発のブロックチェーンを用いたコインを国内外で発行すると発表した。発行したコインを用い、自社・他社サービスを利用できる「LINKエコシステム」を構築する考え。日本向けには、LINEポイントと交換できる「LINK Point」を発行する。
同社が独自開発したブロックチェーンネットワーク「LINK Chain」を基盤に、日本向けの「LINK Point」と、海外向けの「LINK」という2つのコインを発行。LINK Chain上で展開される分散型サービス(dApps)の利用などに使えるようにする。
両コインとも、LINEの既存サービス上でのアクション内容や貢献度に応じたインセンティブとして付与する計画。LINK Pointは、LINE上で1ポイント=1円として使える「LINEポイント」と交換できるようにし、LINEサービス上でのユーザー行動を促す考えだ。発行時期は未定。
一方、LINKは、LINEが日米以外の居住者のみに提供している仮想通貨交換サービス「BITBOX」ユーザーにも9月4日から無償配布する。LINKはBITBOXに上場させ、他の仮想通貨との交換も可能にする計画だ。
両コインとも、LINEグループでBITBOXを運営しているLINE Tech Plus(シンガポール)が発行する。LINK Pointは公開時点で不特定相手との流通手段を用意せず、「日本の資金決済法で定める仮想通貨には当たらない」(広報担当者)ものとして運用するという。
【更新:2018年9月1日午後7時30分 追加取材に基づきタイトル・本文の一部を変更し、記事末に追記しました】
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