「2018年9月、モバイルバッテリーの需要が“16年夏”以来の伸びを見せた」――マーケティング調査を行うBCNは10月20日、モバイルバッテリーの過去3年間における販売動向をまとめた調査結果を発表した。
過去3年間(15年9月〜18年9月)でのモバイルバッテリー需要の最初の大きな波は16年7月〜8月にできた。スマートフォンゲーム「Pokemon GO」が同年7月に日本でリリースされ、同ゲームのユーザーがスマホの電池切れ対策にモバイルバッテリーを買い求めた。
16年夏以来、需要は落ち着いていたが、18年9月に再び大きな波が現れた。前年同期比の販売数量伸び率を週ごとに見ていくと、9月第1週(3日〜9日)にピークを迎え、以降高い需要が続く他、6月第3週(18日〜24日)にも中程度のピークがあることが分かった。
16年夏以来の大きな波、要因は?
BCNアナリストの森英二さんは、6月に関しては6月18日に発生した大阪府北部地震(最大震度6弱)、9月に関しては台風21号の影響による関西地方の停電や、9月6日に発生した北海道胆振東部地震(最大震度7)による道内の大規模停電が、需要増の要因だと分析している。
「今やスマートフォンは重要なライフラインの1つ。電源を少しでも多く確保できるモバイルバッテリーは、災害時の備えに必須となっていくだろう」(森さん)
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