ソフトバンクは9月6日午後9時、災害用統一SSID「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)の北海道での順次無料開放を始めた。同日未明に起きた、北海道胆振(いぶり)地方中東部を震源とする地震を受けてのもの。道全域での停電で各キャリアの無線通信インフラの稼働も危ぶまれる中、まずソフトバンクが名乗りを上げた。
00000JAPANは、大規模災害時にキャリアなど各事業者が、被災者の通信手段の1つとして無料で開放するアクセスポイント。00000JAPANへの接続は、スマートフォンなど各デバイスのWi-Fiのアクセスポイント選択画面から、表示されている「00000JAPAN」を選ぶことで誰でも接続できる。
一方、00000JAPANは緊急時の利便性確保を優先しており、通信を暗号化していない。さらには盗聴を目的とした偽のアクセスポイントがある恐れもあるため、接続した際に個人情報などの入力は極力避けるように、と総務省は呼び掛けている。
00000JAPANのガイドラインを取りまとめる無線LANビジネス推進連絡会は、「やむを得ずIDやパスワードなど個人情報の入力、金融系のサービスなどの用途で利用する場合は、HTTPSやVPNなど自らセキュリティ対策を行っていただくことをおすすめする」としている。
00000JAPANを提供するアクセスポイント(ソフトバンクWi-Fiスポット)は、同社公式サイトから検索できる。
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