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» 2006年07月21日 18時00分 公開

10万円以下とは思えぬ機能とクオリティの20.1インチ液晶ディスプレイ──FlexScan S2000 (1/2)

ナナオから新たに登場したUXGA(1600×1200ドット)液晶ディスプレイの2モデルから、先日は21.3インチの「FlexScan S2100」を紹介した。今回はもう1台の「FlexScan S2000」を取り上げる。おもに両者の違いを中心にリポートしていこう。

[林利明(リアクション),PR/ITmedia]
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オーバードライブ回路を搭載した高品位なVA系液晶パネルを採用

 「FlexScan S2000」(以下、S2000)は、おもにビジネス向けとなる20.1インチUXGA(1600×1200ドット)の液晶ディスプレイだ。

UXGA(1600×1200ドット)対応の20.1インチ液晶ディスプレイ「FlexScan S2000」。「FlexScan L887」の後継モデルで、EIZOダイレクト価格9万9750円(税込み)と10万円未満の価格が大きなポイントだ
写真素材提供:LinkStyle

 基本スペックと機能は、すでに紹介しているFlexScan L997の派生モデル「FlexScan S2100」(以下、S2100)とほとんど同じなので、S2000とS2100で異なる部分を重点的に述べていく。先にS2100のレビューを一読していただくと、より明確に違いを把握できるだろう。

 S2000のコアスペックは下表にまとめた通りだが、抜粋した項目の内容は、画面サイズを除いてS2100と共通だ。

 FlexScan S2000
画面サイズ20.1インチ
画面解像度UXGA(1600×1200ドット)
駆動方式VA(高品位タイプ)
最大表示色1677万色(10億6433万色中)
視野角水平178度/垂直178度
最大輝度300cd/m2
コントラスト比1000:1
応答速度黒→白→黒16ms
中間階調8ms(オーバードライブ回路搭載)
PC入力端子DVI-I(デジタル/アナログ)×1、D-Sub15ピン(アナログ)×1
EIZOダイレクト価格(税込み)9万9750円


 画面サイズが21.3インチのS2100は、A3サイズを等倍(実寸大)で表示できることが1つの利点だ。一方20.1インチのS2000では、A3サイズを実寸大で表示することは無理だが、B4サイズまでなら画面内に収めることができる。解像度はどちらもUXGA(1600×1200ドット)なので、表示できる情報量に違いはない。高解像度な画面があらゆるシーンで快適なのは、改めて述べるまでもないだろう。

はA4サイズのパンフレットPDFを見開き表示した例、はExcelのワークシートを画面いっぱいに表示した例。S2000ではA3サイズの等倍表示はできないが、解像度はS2100と同じくUXGAなので、同じ画面領域を表示できる

 ただ、解像度が同じで画面サイズが小さいS2000では、S2100と比べて画面内のアイコンや文字が小さくなる。17インチと19インチのSXGA(1280×1024ドット)液晶ディスプレイほどの差ではないが、目から画面までの距離や視力によっては、S2100の方が見やすく感じる人もいると思う。筆者は割と視力がよいので、一般的な約50cm前後の視聴距離では、アイコンや文字の小ささはまったく気にならなかった。逆に、画面全体が視界の中にすっぽり収まる感じがして、視点の移動が少ないので使いやすかった。この辺りの感覚はユーザーそれぞれで違うので、店頭で比較してみるとよい。

 液晶パネルは高品位なVA系パネルだ。細かく見れば、S2100が採用するVA系パネルの方がハイグレードなのだが(暗部の白浮き低減や視野角特性の改善)、画質的にはほとんど変わらない。黒から白の連続グラデーションにおけるトーンジャンプの少なさ、カラーチャートと色見本における色の再現性と発色性能など、高いレベルにある。

 また、S2100の内部10ビットガンマ補正は演算精度も10ビットだが、S2000の内部10ビットガンマ補正は14ビットの演算精度だ。14ビット演算の効果はおもにシャドウ領域の階調特性が向上することで、この点はS2000の方がハイスペックなのだ。目視で判別できるかどうかは非常に微妙なところだが、あくまで筆者の感想としては、RGB画像の黒白グラデーションでは、S2000の方がトーンジャンプが少ないように感じた。

 動画やゲームの表示性能は、S2100と同等と思ってよいだろう。応答速度は現在の最速クラスではないものの、見た目の残像感をうまく抑え込んでいる。

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