今大会のCounter-Strikeで優勝を飾った「PARANOID」は、プロゲーマー集団「4dN.psymin」(現在は活動を休止)のメンバーも参加する実力派チーム。同タイトルのプレイヤーなら知らない人はいないだろう。表彰式の直後という慌しい中、大会の感想とイタリア本選への意気込みを聞いた。
――まずは国内予選の突破おめでとうございます。試合を終えた感想をひとりずつ聞かせてください。
KeNNy氏 いつもと違うメンバー構成でしたが、緊張しつつも楽しくプレイできました。
qiloth氏 特に自宅と変わらない心構えでプレイできました。試合自体楽しかったので良かったです。
noppo氏 今回は機材の液晶(FP93GX)が、ほかの大会に比べて断然良かったので戦いやすかったですね。
kuribou氏 経験豊富なメンバーに助けられて、何とかやってこれました。最後の最後でちょっと活躍できたので楽しかったです。
bart氏 何も活躍できなくて印象薄いと思うんですが……世界大会も経験してるメンバーと一緒で、自宅にいるのと同じようにプレイできました。
――Counter-StrikeはFPSというジャンルでは息の長い、安定した人気タイトルですが、新規プレイヤーが日本では増えてないですよね。壁になっているのはどのあたりに理由があると思いますか?
qiloth氏 最近はグラフィックス志向が強いのと、正直無料ゲームに負けてます。
KeNNy氏 5人そろわなければプレイが始まらず、初心者の人には敷居が高いのかも。
――CS以外で何か個人的に遊んでるオンラインゲームがあったら教えてください。
qiloth氏 「GunZ」です(笑)
bart氏、noppo氏 CSだけですね。学校が忙しいし。
KeNNy氏 「O2Jam」とか「DJMax」を。
――えっ、それってすごいカジュアルゲームですよね? かなり意外です。
qiloth氏 彼(KeNNy氏)は、O2Jamすごいですよ。そっちでも日本代表ですから。
――ちなみに普段プレイされてる環境を教えてください。
qiloth氏 自分が一番ハイスペックなのかな。CPUがAthlon64 X2 3800+で、グラフィックスはGeForce FX5700、メモリが1Gバイトです。ディスプレイはCRT。
kuribou氏 メンバーの中でぼくだけ液晶ディスプレイですけど、きょうの大会で使っていた液晶(FP93GX)はすごくいいですね。今までで1番いい、残像も気にならないし。
――CSに限らず国内ではプロゲーマーが育ちにくいですが、もし、きちんともう1度スポンサーがついたら、プロになりたいですか?
KeNNy氏 はい。課題は多いと思いますが、そういった環境が整えばプロになりたいですね。
――では最後に、イタリア本戦へ向けて意気込みをお願いします。
KeNNy氏 海外での試合には毎回出場していますが、普段どおりのプレイをするためのコンディション作りが大切だと思っています。今回も体調を崩さないように頑張ってきます。応援してください。
――お疲れのところ、みなさんありがとうございました。
――まず、WCG日本予選をご覧になった感想を聞かせてください
Martin Moelle氏 そうですね、まず選手のみなさんが大変若いことに驚かされました。それにPCの使い方も熟知しているし、何よりゲームに対する反応のすばやさには感動しました(笑)
――今年のWCG日本予選ではベンキュージャパンがメインスポンサーとして大会をサポートしましたが、こういったゲーム大会のスポンサーを務めるのは初めてですよね?
Martin Moelle氏 メインスポンサーは初めてのことです。これまでも何度かゲーム大会のスポンサーにはなったことがありますが、以前はただ製品を提供するだけ、というような中途半端な内容が多かったんですよ。WCGは世界規模のゲーム大会としては最大のイベントですし、弊社もワールドワイドに展開している企業ですので、協力させていただきました。
――家庭用ゲーム機が強い日本国内では、欧米と違ってPCゲームのプロゲーマーが育ちにくいという現状があります。これを機会にベンキューさんが、個人またはチームのスポンサーとなって、日本のプロゲーマーを支援していく……といったことも今後あるのでしょうか?
Martin Moelle氏 今大会の様子はYahoo!動画でもライブ中継されていましたが、せっかくたくさんの視聴者がいても弊社の液晶ディスプレイのロゴが小さくて目立たないんですよね。なので今後は、例えば特定のチームをバックアップする代わりに、BenQのロゴ入りシャツや帽子を身につけて出場してもらうといったようなブランドの展開もあると思っています。うん、それは考えていますよ。
――先ほど“目立たなかった”とおっしゃっていた「FP93GX」ですが、Counter-Strikeの出場選手からは好評だったようです。
Martin Moelle ゲームは大切な市場の1つです。特に高スペックな製品になるほど、オフィスでの使用では性能が分かりづらいし、せっかくの製品特徴も生かされない。しかし今回のようなイベントに参加すれば、その実力をユーザーにはっきり分かっていただけます。FPSで優勝を争う試合に使われるわけですから。ベンキュージャパンとして積極的にこういったイベントをバックアップしていきたいですね。
2日間にわたって行われたWCG2006日本予選は、ベンキュージャパンのMartin Moelle氏より、賞品とイタリア本戦への旅費などが手渡されて幕を閉じた。10月18日から22日の期間開催されるグランドファイナルまで1カ月近い準備期間があるわけだが、万全な状態で試合にのぞめるよう、各選手にはぜひともがんばってほしいものだ。なお、各タイトルのグランドファイナル出場者は以下の通り。
種目 | タイトル | 本戦出場者 |
レーシング | Project Gotham Racing 3(Xbox360) | 優勝:taka氏 |
格闘 | DEAD OR ALIVE 4(Xbox360) | 優勝:餅A氏 |
FPS | Counter-Strike 1.6(PC) | 優勝:PARANOID(チーム) |
スポーツ | スカッとゴルフ パンヤ(PC) | 優勝:モカ氏 |
2位:Chlorella.氏 | ||
3位:ゆーき氏 | ||
4位:しゅーた氏 | ||
5位:TSURARA(ゆき)氏(日韓対抗戦へ出場) |
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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年10月31日