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10ビット/8ビット表示はドコが違う!?:「FlexScan SX2462W」のDisplayPort入力で“約10億色リアル表示”を体感する (1/3)

ナナオの「FlexScan SX2462W」は、色再現性を重視した24.1型ワイド液晶ディスプレイだ。ディスプレイの最大表示色といえば、RGB各8ビットによる約1677万色表示が標準だが、SX2462WはDisplayPort入力時にRGB各10ビットによる約10億7374色もの同時表示が行える。圧倒的な色数を誇る10ビット表示は既存の8ビット表示と何が違うのか、実際に両方を見比べてみた。

ついに、10ビット表示の汎用ディスプレイがナナオから登場

tm_0909_10bit_01.jpg 今回は24.1型ワイド液晶ディスプレイ「FlexScan SX2462W」の10ビット表示性能に迫る

 PCの世界において、フルカラー(もしくはトゥルーカラー)とは約1677万色のことを指す。何だか中途半端な数字にも思えるが、これはRGB各色8ビット(合計24ビット)の発色数が約1677万色になるからだ。一般に人間の目が見分けられる色数はこれを下回るといわれており、通常は約1677万色表示の液晶ディスプレイをユーザーが見た際に、色数が足りないと不満を感じることはない。

 実際、市場に出回っている液晶ディスプレイの多くは約1677万色表示(6ビット駆動+FRCによる疑似フルカラーも含む)だが、ノートPCに内蔵されている液晶ディスプレイにはRGB各色6ビット(合計18ビット=約26万色)のものも少なからず存在する。両者の差は数値上では大きいものの、こうしたノートPCを使っていても、色再現性に注意して画像編集などを行わない限り、色数の違いに気付かないことも多いだろう。それほど、約1677万色とは豊富な色数なのだ。

 しかし、現実には約1677万色表示の液晶ディスプレイを使っていても、ディスプレイ自体の階調特性に問題があれば、グラデーションは滑らかに表示できない。いくらディスプレイ自体が8ビットで駆動できても、正しい8ビットの色を再現できなければ意味がないのだ。そのため、画質に配慮した液晶ディスプレイには、10ビット以上のルックアップテーブル(LUT)を搭載し、内部でより高ビットの多階調処理をしたうえで、最適な8ビットに割り当てて階調表示を整える製品もある。

 こうした高画質化技術はナナオの得意とするところだ。液晶ディスプレイの表示色やLUT、多階調処理の詳細については、以下の記事を参照してほしい。

tm_0909_10bit_02.jpg 10ビット以上のLUTと内部演算による調整を行うことで、階調表現の精度が高まる。通常の液晶ディスプレイは黒に近い低階調域の再現が苦手だが、内部演算のビット数が大きくなるほど、低階調域のガンマカーブが理論値曲線に近づいていく

 上記のように通常の用途であれば、8ビットのカラー表示環境で十分といえるが、8ビットを超える色数が必要とされる用途も少なからず存在する。それは画像データの色をより厳密に作成・編集したい場合や、より微妙な階調を正確に再現したい場合などだ。

 例えば、画像処理の分野ではハイダイナミックレンジの画像を合成したり、画像を詳細に加工したりする際に、データの誤差が生じて階調性が崩れてしまうのを防ぐため、画面上では8ビット表示であっても、8ビット超(10、12、14、16、32ビットなど)の情報量を持つデータが扱えるフォトレタッチソフトやRAW現像ソフトもある。

 また、映像コンテンツの制作現場においても高精度な階調表現を可能にするため、10ビットや16ビットのデータを編集できるシステムも珍しくない(編集終了後にBlu-ray Discなどに書き出す場合は8ビットにダウンコンバードされる)。当然、こうした映像コンテンツに合成するCGの素材も8ビット超で制作されるようになってきている。

 医療分野においては、より切実だ。CRやCT、MRI、デジタルマンモグラフィの表示など、モノクロ画像のごくわずかな明暗差を正確に再現できるかどうかが診断結果に直結するとあって、以前から積極的に8ビット超の表示環境が求められ、実用化されている。8ビットで約1677万色を表現できるといっても、モノクロの階調に限れば黒から白まで256階調しかない。256段階の白黒表示では、診察用ディスプレイとして物足りないケースが出てくるのは想像に難くないだろう。

 PC用の液晶ディスプレイでは長い間、8ビット駆動の製品が主流だったが、このような8ビットを超える多階調表示ニーズの増加に対応すべく、RGB各色10ビット(合計30ビット)駆動で10億6433万色もの膨大な色数をリアル表示できる製品も登場してきた。ナナオの「FlexScan SX2462W」と「ColorEdge CG243W」はこうした先進的な24.1型ワイド液晶ディスプレイで、DisplayPort入力時に10ビット表示が行える(対応グラフィックスカードと対応ソフトウェアが別途必要)。

tm_0909_10bit_03.jpg SX2462WとCG243Wは、DisplayPortの入力時に10ビットリアル表示が行える(DVI-I入力時は8ビット表示)。10ビット対応グラフィックスカードから入力した10ビットの映像信号を16ビット精度で内部演算し、12ビットのLUTにマッピングした後、最適な10ビットの信号で出力するため、単に10ビット駆動という以上に階調再現力が高い

 10ビット駆動のパネルで滑らかなグラデーションを再現できる液晶テレビは既に多数販売されているが、PC用の液晶ディスプレイで10ビット表示に対応した製品は非常に珍しく、その実力が気になるという人も多いだろう。今回はFlexScan SX2462Wで10ビット表示環境を構築し、既存の8ビット表示とどこが違うのかを確認していく。ColorEdge CG243Wについては詳細なレビューを行っているので、下記の記事も併せてチェックしてほしい。

 なお、ナナオは医療用ディスプレイとして「RadiForce」シリーズも展開しており、こちらはFlexScanやColorEdgeに先駆けて、8ビット超の表示に対応済みだ。12ビット同時表示に対応したモノクロモデル「RadiForce GS520」をはじめ、医療現場の厳しい要求に耐える多階調表示のディスプレイラインアップを用意している。

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提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年9月30日

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