メモ帳にICレコーダー、デジカメ――取材に必要な道具は複数あるが、ここに紙ノートの代替をうたう東芝の2in1タブレット「dynaPad N72」を組み込んだらどうなるのか、秋葉原取材で実践してみた。
PC USERで週末にアキバ関連の連載をしている筆者は、毎週のように秋葉原へ足を運び、なじみのショップを回って特価品や面白いもの、珍しいモノを取材している。そんなある日のこと、いつものアキバ取材へ向かおうとしていると編集Yに呼び出された。
話を聞いてみると、「これめっちゃ軽いし、ペンの書き心地が絶妙ですよ! 取材の現場に取り入れてみてくださいよ〜」(編集Y)と東芝の新しい12型Windowsタブレット「dynaPad N72」を手渡してきたのだ。
筆者の場合、取材中は店員さんの話を聞いたり、売り場の並びをチェックするのに集中するため、現場で編集ツールを開くことはない。取り出すのは、デジカメとICレコーダー(ときにスマホ)、たまに紙のメモ帳といった具合だ。編集Yは「それ、dynaPadだけで済むかもしれませんよ」とニコニコしている。
秋葉原の街を歩き回り、ある程度取材が済んだらカフェに入って構成を練るのがいつものパターンだ。普段なら紙のメモ帳にネタ案を書き出すが、ここでdynaPad N72を使ってみる。普段は1.5キロのノートPCをかばんに入れていたので、キーボードドック込みで999グラムのdynaPad N72は、カバンの中で存在感ゼロだった。
あくまでメモ帳として使うため、今回はキーボードを外してタブレットモードにした。本体に付属しているペンを握り、手書きメモ用のノートアプリ「TruNote」を開けば、ひとまず紙のメモ帳代わりになる。
ただ、肝心なのは実際の使い勝手だ。紙のメモ帳の手軽さや自由さが損なわれるようなら、習慣的に使うのは難しいし、思考に集中できなくなる。しかし、一通りアプリを使ってみてすぐに問題ないと感じた。文字を書いたりアンダーラインを引いたりする速度なら入力の遅延はほとんどなく、普通のペンで紙のノートに書いているのと同じ感覚で手を動かせるのだ。
dynaPad N72は、ワコムと共同開発した「アクティブ静電結合方式」を採用し、位置ズレの低減や優れた追従性を実現している。専用ペンの先は直径約1ミリのフェルト素材となっており、摩擦抵抗を最適化することで紙にペンで書くような自然な書き心地を追求しているというわけだ。
2048段階の筆圧検知機能は絵を描かない自分には無関係と思っていたが、気合を入れて書くと濃く太くなり、肩の力を抜いて適当に書いたらミミズのはった字になる。いつも紙の上で見るような自分の文字が、液晶画面にごく自然に現れたのは気持ちよかった。そのうえ、ボールペン特有の“ダマ”が出ないし、ペン先の太さや色、種類も変えられる。
ノートアプリのTruNoteも、ただペンを走らせるだけなら特別な操作は何もいらない。ペンやノートを切り替えたり、手書き文字でWeb検索を行ったりといった何らかの操作を行うときだけ左側に表示される操作パネルを呼び出せばいい。デジタルらしい便利さはしっかり用意されているが、それがメイン舞台に鎮座していないので、使わないときはノートを取る作業に集中できる。
普通に使っていたら普通のメモ帳だけど、オプションの引き出しを開けてみたら奥深い、これが理想なのだ。デジタルならではの部分は、ペン先が変えられたり、消し跡を残さず文字を消したり、段落ごとにまとめて文字やイラストを移動、コピーしたりというくらいで十分だ。TruNoteはそんな便利さがうまくまとまっている。
では“オプションの引き出し”には何が詰まっているのかチェックしてみよう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2015年12月25日