「新レッツノートSZ6/RZ6」徹底解剖定番お仕事マシンがさらに進化(1/3 ページ)

モビリティの高さでビジネスパーソンから支持されているレッツノートがIntel最新の第7世代Coreプロセッサーを採用して生まれ変わった。今回登場したのは12.1型SZ6、14型LX6、10.1型RZ6の3シリーズ(ちなみにMX5のブラックモデルも登場している)。このうち、主力のSZ6とモバイルに特化したRZ6を取り上げ、その進化ポイントや魅力を探っていこう。

» 2016年10月05日 10時00分 公開
[ITmedia]
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開発コードネーム「Kaby Lake」こと最新第7世代Coreプロセッサーを採用

 今回登場したレッツノートの新製品の共通した強化点として、Intel最新の第7世代Coreプロセッサーの搭載が挙げられる。

最新CPUを搭載した「CF-SZ6」シリーズ(左)と「CF-RZ6」シリーズ(右)

 開発コードネーム「Kaby Lake」として知られるこの世代は、Intelの戦略では「最適化」と位置付けられる。従来の14nmプロセスルールを改良した14nm+プロセスルールを採用することで、電力効率は先代に比べて20%、初代のCoreプロセッサーから比べると、10倍に向上しているという。

 消費電力を維持しながら動作クロックの引き上げを実現しており、特にIntel Turbo Boost Technology 2.0による最大クロックが高く引き上げられているのも目を引く。また、内蔵GPUコアもアーキテクチャー自体は先代を継承しているものの、メディアエンジン(ビデオのデコード/エンコード機能)の処理効率も向上させている。

 具体的な違いはベンチマークテストの結果を見たほうが早いだろう。新旧レッツノート SZのパフォーマンスをFutureMarkのPCMark 8を使って比較した結果が下記だ。ベーシックなオフィス業務を想定したWorkでは9%、クリエイティブな業務を想定したCreativeでは18%と、結構なスコア差がついている。ライトな処理からビデオのエンコードなどヘビーな処理まで全面的に高速化している。特にビデオのエンコードはかなり高速化しており、GPUの改良効果が感じられる。

PCMark 8でSZ6とSZ5を比較。CPUの世代差が現れている

レッツノートの王道を継承するビジネスモバイル「CF-SZ6」

 CF-SZ6は、12.1型液晶ディスプレイを搭載したモバイルノートPCだ。SZといえば、その前身であるSXも含め、ビジネスユーザーの強い支持を獲得し続けてきた、ビジネスモバイルの定番といえる存在である。なぜSZは、強く支持されるのか。その理由はビジネスモバイルに求められる要素を兼ね備えていることにある。

ビジネスモバイルの王道「CF-RZ6」シリーズ

 まず挙げられるのが、軽さと堅牢性の両立だ。光学ドライブを内蔵して約929g(非搭載モデルは約849g)という驚きの軽さを実現しながら、76cmからの落下テスト(底面方向、動作時)や100kgf加圧振動テスト(非動作時)といった過酷な実証試験を実施する堅牢性も兼ね備える。モバイルノートPCをさまざまなところに持ち運んで使うと、接触したり衝撃や振動を受ける場面は多々想定されるだけに、こうした数値の裏付けがある堅牢性は心強い。

 また、摩耗による劣化を防ぐためボディ塗装を強化しているほか、キーボードの文字は消えにくいレーザー印刷を採用。さらに抜き差しを頻繁にするUSBポートの耐久性を高めるなど、安心してタフに使い込めるさまざまな配慮が詰め込まれているのも特徴だ。

レッツノートの象徴ともいえるボンネット構造の天板は最新モデルでも健在。驚きの軽さと堅牢性を両立する秘密の1つだ

ビジネスで差がつくパワフルな処理性能

 これだけの薄型軽量ボディに、TDP 15WのパワフルなCoreプロセッサーを搭載していることも大きな魅力だ。これはまさにレッツノートならでは、パナソニックの技術力のなせる技といえる。

 このような1kgを大きく下回る軽量のモバイルPCでは、TDP 4.5WのCore Mプロセッサーを搭載する製品がほとんどだ。しかし、省電力で軽量化や長時間のバッテリー駆動はさせやすい一方、パフォーマンス面ではどうしても見劣りがある。

 CPUのパフォーマンスは、ビジネスの生産性に大きな影響がある。今や企画書や提案書も写真や動画を効果的に使って魅力を分かりやすく伝えることが求められる時代だ。また、ビデオ会議をスムーズに進めるには、動画をリアルタイムに受信/送信するためにデコード/エンコードのパフォーマンスも必要になる。ビジネスモバイルPCに対するパフォーマンス要求は向上しているだけに、TDP 15WのCoreプロセッサーの搭載は大きなアドバンテージといえるだろう。

 FutureMarkのPCMark 8を使って、Core i7-7500Uを搭載する12.1型のCF-SZ6と、10.1型ボディーにCore m5-6Y54を搭載する先代のCF-RZ5を比較し、Coreプロセッサーの優位性を確かめてみた。

 下のグラフを見れば分かるように、ベーシックなオフィス用途を想定したWorkのスコアでも19%上回っているが、クリエイティブ業務を想定したCreativeでは31%とかなり大きな差をつけている。リッチなプレゼンテーションを作成する用途などはこちらに近いだろう。

PCMark 8でCore i7-7500Uを搭載するSZ6と、Core m5-6Y54を搭載する先代のRZ5を比較

他の追随を許さない長時間バッテリー

 いくらパフォーマンスに優れていても、バッテリー駆動時間の不安があっては、ストレスから解放されない。モバイルPCは、バッテリーが切れてしまえば、ただの重りである。

 もっとも、「レッツノートといえばロングバッテリー」そんなイメージを抱いているユーザーも多いことだろう。これまでもモバイルPCの駆動時間をリードしてきたように、長時間駆動を実現する技術は群を抜いている。

 それはこのSZ6でも健在で、容量47wAhの標準バッテリーでも約14.5時間、容量70wAhのLバッテリーでは約22時間(いずれもJEITA 2.0)の駆動時間を実現している。 電源設定を標準の「パナソニックの電源管理(標準)」に設定し、BBench(海人氏・作)を利用して計測したインターネット常時接続環境でのバッテリーの実測時間は、Core i7-7500U搭載の最上位モデル(CF-SZ6FD3QR)にLバッテリーを装着した場合で18時間18分だった。この条件でこれだけの駆動時間が記録されたことは、かなり大きな魅力だろう。

さらに厳しい条件下でバッテリー駆動時間を実測した。圧倒的なモバイル性能が光る結果だ
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提供:パナソニック株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2016年11月4日

レッツノート製品情報

第7世代CPU搭載
タフボディはそのままで、超軽量なハイブリッド・モバイル
10.1型 WUXGA液晶

第6世代CPU搭載
光学式ドライブ搭載の軽量ハイブリッド・モバイル
12.5型 フルHD液晶

第7世代CPU搭載
長時間駆動、高速のクリエイティブモバイル
12.1型 WUXGA液晶

第7世代CPU搭載
持ち運べる大画面モバイル
長時間駆動で超軽量な高性能モデル
14型 フルHD液晶