初めてのNASはQNAPで! 新生活にぴったりな「TS-228A」徹底活用術(2/3 ページ)

» 2018年04月02日 10時00分 公開
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よく考えられた仕組みでHDDの装着は時間も手間もかからない

 HDDを組み込むという点を面倒に思う方もいるかもしれないが、TS-228Aは実によく考えられた製品で、工具を使わずに組み込むことが可能だ。その手順を写真で紹介していこう。

底面には「取っ手」のついたネジがあるので、これを手回しする。ネジが外れれば、大きなの方のカバーがスライドできる状態になるのでこれを外す

左右にはHDDを固定するための黒いガイドが上下に2台分取り付けられている

黒いガイドも工具不要で着脱できる。レールに沿ってHDDを奥までしっかりと挿し込む

HDDをしっかり接続できたら、黒いガイドを戻していく。ガイドの先端の出っ張りをフレームの穴に挿し込めば力いらずで固定できる。そしてカバーを戻して完了だ

 このように、HDDの装着は工数も少なくドライバーを用意する必要もない。自作PCを組み立てることに比べたらはるかに簡単だ。

 さて、HDDの組み込みが完了したら、設置場所を決め、ルーターやネットワークハブとTS-228AをLANケーブルで接続し、ACアダプターを装着する。その上で前面パネルの電源ボタンを押してから、ピッとビープ音が鳴るまでしばし待とう。NASはPCと同様、起動するための時間がかかる。PCでは画面が表示されるから分かりやすいが、ディスプレイのないNASでは、ビープ音が起動のサインだ。

PCでもスマートフォンでもセットアップできる

 完成形NASもNASキットも、「セットアップ」と呼ぶ作業を経て利用可能になる。PCに接続すればすぐに使える外付けHDDやUSBメモリとは少し違うが、そこまで複雑なものではない。

 QNAPのNASは、ネットワークにつなげばPC用のユーティリティから自動でNASを見つけ出し、セットアップ画面を表示してくれるし、本体に貼られたQRコードをスマートフォンで読み取ることでインターネットを通じてNASを見つけ出し、セットアップ画面に導いてくれる。どうせなので、今回は今風にスマートフォンからセットアップをしてみよう。

本体側面にQRコードを記したシールが貼られている。これをスマートフォンで読み取ればセットアップ画面を表示できる。万が一、QRコードを読み取れなくても、スマートフォンのブラウザから中央に記載されているURLを打ち込めばアクセス可能だ

 セットアップの手順も、実際の画面とともに紹介していこう。

セットアップの最初の画面ではQNAP IDを作成する。まずはニックネームとメールアドレスまたは電話番号、パスワードを入力してボタンを押すと確認メールが届く。メールにある「登録の確認」をクリックし次のステップに進む

作成したQNAP ID(メールアドレス)とパスワードを使ってサインインしたら、次はTS-228Aのデバイス名を指定する。外出先からインターネット経由で自宅のTS-228Aにアクセスする際にここで設定したデバイス名が使われる

ここからが「TS-228A」の本格的なセットアップ。まずはファームウェアのインストールを行う。「開始」ボタンを押せばインストールが始まるのでその完了を待つが、この作業は長いので、途中でWebブラウザを閉じたり、ページを移動したりしてしまわないように注意しよう

インストールが完了すると、「TS-228A」が自動的に再起動する。再起動後に「ようこそ」が表示されればOKだ

TS-228Aを利用するために、NASの名前を付け、管理者パスワードを設定する。管理者パスワードはセキュリティに関わるものなので慎重に選ぼう

続いて日付と時刻を設定する画面になるが、標準で日本の日付と時刻が入力済みなので変更の必要はない。TS-228Aはネットワーク接続機器なので、IPを指定することで接続可能になるが、ルーターを運用していれば通常、DHCPによって自動的にIPが割り振られるので、ここも設定不要だろう

クロスプラットフォームファイル転送サービスは、WindowsやMac、Linuxなど、接続するPCにチェックを入れればよい。標準ではWindowsとMacにチェックが入っている。ディスク構成の選択は多少難しいかもしれないが、標準の設定で運用すれば冗長性の高いNASに仕上がる。知識のある方はボリュームタイプやRAIDタイプ、ボリューム領域などの設定を煮詰めよう

ここまで指定したものを確認し、適用していくための手順となる。「適用」、「確認」といったボタンを押していけば、実際に適用する処理が開始する

適用の処理も時間を要するので、再度再起動がかかるまで待とう。なお、再起動後が終わればもうNASが使える状態になっている

 スマートフォンからのセットアップはこのような手順になる。セットアップ中にニックネームとデバイス名、NASの名前と、3つ名前を入力するところがあるが、重要なのはデバイス名とNASの名前だ。

 デバイス名はインターネット経由で接続する際に識別するためのもので、NASの名前はエクスプローラやスマートフォンアプリなどから認識されるTS-228Aの名前だ。その他で重要なのはパスワード。簡単なパスワードにせず、複雑でセキュリティの高いパスワードを設定しよう。他は一連の流れの通り、標準設定のまま進めても問題ない。

 なお、PCでのセットアップは、PC向けの専用アプリ「Qfinder Pro」を導入するのが異なるくらいで、その後はスマートフォンの作業とほぼ同じ手順となる。どちらかといえば、画面が大きく文字が読みやすいPCの方がセットアップは楽だ。

セットアップが完了したら動作をチェック!

 それでは、セットアップが問題なく完了したかどうか動作を確認していこう。

 PCからは、エクスプローラで確認するのが手っ取り早い。エクスプローラの左ペインには「ネットワーク」という項目があるのでこれを開き、「コンピューター」の一覧にNASの名前(セットアップ時に設定した名前)が表示されていればOKだ。

 それをクリックするとTS-228Aの共有フォルダが表示される。複数のフォルダがあるが、基本的にはhomeを使えば良い。動作確認のためにhomeフォルダに写真などのファイルをコピーし、そのファイルをクリックして閲覧できれば問題ない。

エクスプローラのネットワーク、コンピューターの項目にNASの名前が表示されていればOK

クリックすれば、共有フォルダが表示される

適当なファイルをコピーして、正しく処理されたか確認しよう

 一方、スマートフォンから使う場合は、iOSまたはAndroidのアプリストアで「Qfile」というアプリを探し、インストールすればTS-228Aにアクセスできるようになる。

 今回はiPhoneアプリ版のQfileを利用した。ログインはセットアップの際に指定したIPアドレスまたはデバイス名を決めた際に表示される「myQNAPcloud」名を入れ、ユーザー名とパスワードを入力する。

 ここで問題なくアクセスできれば次の画面でTS-228Aの共有フォルダが表示されるはずだ。先ほどPCで動作確認するためにコピーしたファイルが表示できれば正常に動作していることになる。また、無線LANを使った際の動作確認だけでなく、無線LANをオフにしてインターネット経由でアクセスできているかも確認しておこう。

Qfileはスマートフォン版エクスプローラのような感覚でファイル管理が行えるアプリだ。その他にもQNAP純正アプリは、さまざまな用途に向けてリリースされている

セットアップで指定、あるいは表示された情報を入力してアクセス

無事アクセスできたら、先ほどファイルをコピーしたhomeフォルダを開き、そのファイルが閲覧できるかチェックしよう

 以上、PCとスマートフォンの両方でTS-228A上の共有フォルダにアクセスできた。特に重要なのがインターネット経由でのアクセス。ここではTS-228Aのセットアップをしただけで、ルーターの設定はなにもいじっていない。筆者の自宅ではインターネットに接続するためのルーターの下流にもう1台ルーターを経由してTS-228Aと接続しているが、こうした多段ルーター環境でもつまずくことなく簡単に設定できた。

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提供:QNAP株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年4月8日

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