映像制作を効率化するカギは高速なストレージ 「エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSD」をプロが使ってみた(2/2 ページ)

» 2018年06月29日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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最新SSDの性能を実際の編集作業で検証

 組み込みが終わってPCを立ち上げても、PC自体はサンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDを認識しているものの、Windowsのエクスプローラを開いてもドライブは増えていません。ということでまずはフォーマットの作業を行います。

装着してPCを起動しても、エクスプローラでは存在を確認できません
そこで「コンピュータの管理」から「ディスクの管理」へアクセスすると、初期化していないディスクとしてサンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDが認識されていることが分かります。ここではGPTを選択してOKをクリックします
初期化が完了したので、パーティションを決めてフォーマットします。ここでは全領域を1ドライブとしてフォーマットします
フォーマットが完了し、無事エクスプローラからも見えるようになりました。今回は500GBタイプの製品を使っています

 無事ドライブとして認識されたところで検証開始です。私はふだん編集作業にグラスバレーの「EDIUS Pro 9」を使用しているので、今回はそちらでの検証となります。まず、19GBほどの総容量を持つ静止画中心のプロジェクトで試してみます。

CrystalDiskMarkの結果。サンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDの数値は、シーケンシャルリード・ライトで、公称通りのリード3400MB/秒、ライト2500MB/秒が出ていることが分かります。その他の数値もHDDとは比較にならないほど高速ですが、実際の制作時に、効率化したといえるほどの違いとして現れるのか、あるいは速度の向上を体感できるのか、といったあたりが今回のテストの焦点になります(画面=左)。参考までに、Serial ATA 6Gbpsポートに接続した1TBのHDDと比べてみました。HDDの数値はこんな感じです(画面=右)

 外付けストレージに格納してあるプロジェクトと素材データを、サンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDと、比較検証用に内蔵したHDDへそれぞれコピーする時間を測ってみると、HDDへのコピーは2分45秒ほどかかりましたが、サンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDへは1分40秒ほどで終わりました。こうしたファイルコピーも頻繁に行うので、短時間でコピーを完了できると、作業全体の効率化に効いてきます。

 次にEDIUSを起動してプロジェクトを開きます。このプロジェクトはマンガの原稿を動画化した案件で、素材となるマンガは長辺5000ピクセルを超える大きな静止画のため、タイムラインに配置してエフェクトを掛けると、レンダリングなしには等速再生できない部分も出てきます。

 完成品の長さが1分30秒ほどのものを実際に再生してみると、HDD内に素材を置いた場合、全体を再生するのに7秒ほど余分に掛かります。同じプロジェクトをサンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDに置くと、2秒ほど速く再生を完了。見た目にも等速再生できる場面が増えた印象です。

 ちなみに、全体を等速再生するために必要なレンダリングの時間も、サンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDでは6秒ほど短縮されました。こうして数字にすると差はわずかなようですが、この積み重ねが全体としての効率に影響しますので、ばかにできません。

19.1GBのプロジェクト(完成品の長さ1分30秒)を使ってデータコピーや再生、レンダリングの速さを比較

 完成品がもっと長時間のプロジェクトだと、差は歴然としています。次に検証したのは完成品の長さにして1時間2分の番組を制作したプロジェクトで、プロジェクト全体のファイルサイズは260GB。これは4K素材をあらかじめHDに落とした状態の素材を用いています。

 先ほどと同じように、まずはこのプロジェクトを編集用ストレージにコピーします。HDDの場合は30分19秒ほどかかりましたが、サンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDは19分38秒でコピーを完了。読み書きの高速化を、先ほどよりも分かりやすく実感できる結果となりました。

 さらに、このプロジェクトは過去のプロジェクトを複数参照しているため、実際の編集作業の際は、プロジェクトを立ち上げるだけでかなりの時間を要し、他のアプリケーションとの切り替えにもワンテンポ「待ち」を必要とする印象でした。

 しかもこのプロジェクトは幾つかの外的要因もあって、毎回締め切り間際に作業が集中する傾向にあるので、わずかな無駄も心理的に大きく影響する! のです。

 今回のテストでは、HDDの場合プロジェクトの立ち上げに31秒ほどを要しましたが、サンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDでは18秒強で立ち上げが完了しました。もちろんアプリケーション間の切り替えやテロップの挿入といった、いつもワンテンポ待たされる作業も瞬時に処理されました。

260GBのプロジェクト(完成品の長さ1時間2分)を使ってデータコピーとプロジェクトを立ち上げる速さを比較

 なお、今回は差を分かりやすくするために、比較対象としてHDDを選んでいますが、私の普段の編集用ストレージは、先にも書いたように2.5インチタイプのSSDです。ただ、編集作業デスクを2か所にもっていて、行き来を頻繁にしているため、利便性を優先して、USB 3.0接続の外付けストレージとして運用しています。

 これでも外付けHDDを使用していたころに比べると劇的に速くなったのですが、同様の計測をしてみたところ、こちらは接続インタフェースがボトルネックになったようで、おおむね今回のHDDと同様の数値となりました。このため、サンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDを使ってみて、体感的にも「速い!」と驚くほどの差になり、これほど違うのなら、内蔵ストレージへコピーする時間も惜しくないと感じました。同時に接続インタフェースの選択も重要だということをあらためて実感した次第です。

「エクストリーム プロ」はプロクリエイターから信頼されている人気のブランド。動画制作の現場で作業効率をアップするなら見逃せないSSDだ

 今回の検証を通じて、ストレージがボトルネックになって制作の効率化を阻まれることのデメリットは、想像していたよりも大きいことが分かりました。既に2.5インチタイプのSSD導入によって、編集用ストレージ高速化の恩恵を実感していた私にも、サンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDは刺激的な結果をもたらしてくれました。

 先にも触れた通り、サンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDを最大限の性能で利用するには、PC本体にある程度のスペックを要しますが、動画制作などのクリエイティブな作業を仕事なり趣味なりで日常的に行っている方なら、私のPC程度のスペックはそれほど珍しくないはずです。そこにもう1枚SSDをプラスするのは、さらなる効率化と、そしてより良い作品づくりを目指すなら見逃す手はない、というのが私の正直な印象です。

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提供:サンディスク株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年7月9日

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